昨年行われたアリーナツアー「電光石火」は、YOASOBIの放つポップのダイナミズムを破格のスケールで受け取る圧倒的なライブだった。何度も耳にしたはずの楽曲たちが、また新たな生命を宿したかのように躍動し、巨大なアリーナクラスの空間でも、最前列から最後方まで、すべてのオーディエンスが心を奪われ、その歌と演奏に没入した。その隙のないステージングとAyase(Composer)が統べるバンドサウンド、そして力強く美しいikura(Vo)の歌声は、YOASOBIの進化を如実に示す圧倒的なものだった。その記憶も今なお鮮烈だが、YOASOBIが次なる国内ツアーの会場として選んだのはなんと、Zeppだった。現在、今年1月25日のZepp Hanedaを皮切りに、「YOASOBI ZEPP TOUR 2024“POP OUT”」と題して、全国のZeppを各2公演で巡るツアーを行っているところだ。筆者はツアー中盤となるKT Zepp Yokohama、その1日目に足を運んだ。(以下、本誌記事に続く)
文=杉浦美恵 撮影=Kato Shumpei
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年4月号より抜粋)
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2024.02.29 12:00