【JAPAN最新号】おいしくるメロンパン、ナカシマ、新たな季節を語る

【JAPAN最新号】おいしくるメロンパン、ナカシマ、新たな季節を語る

僕の中には「こうであるべきだ」という世界があって、
だからこそ「なんで現実はこうじゃないんだろう?」と思う

1月19日、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にてワンマンライブを開催し、7thミニアルバム『answer』のリリースツアーを締め括ったおいしくるメロンパン。この日のライブで8thミニアルバム『eyes』が5月1日にリリースされることが発表され、さらに、アンコールで披露された新曲“五つ目の季節”も配信リリースされた。まるで求道者のように自分たちのやり方を突き詰めながら、着実に歩を進め、その音楽を、哲学を、前進させていく彼らの姿はまさに孤高と言えるが、そんな彼らがホール規模の会場をソールドアウトさせるほどの支持を得ていることは、大袈裟でもなんでもなく、希望である。

“五つ目の季節”は、ダイナミックなサウンドの中にアンビバレントな感情を捉えている。理想に手を触れたいと足搔く焦燥と、「もう何も取り戻すことはできない」という諦念。それらが混ざり合うことで、美しく、泥臭く、「生きろ」というメッセージを発している。バンドが新たな季節へ足を踏み入れていることを実感させる1曲である。今彼らはどこに向かおうとしているのか。その目に映るものを、ナカシマ(Vo・ G)に問うた。

インタビュー=天野史彬 撮影=武井宏員
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年4月号より抜粋)


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