生まれた日に、再び旅に出た。28年目の扉を開けるために、君に会いに来たぜ──
2月11日、神奈川・Kアリーナ横浜。彼らが彼ら自身で定めた結成記念日に、BUMP OF CHICKENが新たなツアーをスタートさせた。ツアータイトルは「BUMP OF CHICKEN TOURホームシック衛星2024」。バンドはこの神奈川公演を皮切りに、4月の東京・有明アリーナ公演に至るまで、全国8ヶ所16公演を回る予定である。(中略)
2024年2月11日は日曜日だった(言わずもがな、BUMPの現メンバーが4人で初めてステージに立った28年前の1996年2月11日も日曜日である。当時16歳だった彼らがステージに立つのが休日である日曜日だったことは、ごく自然で必然的なことだったのだろう)。開演前、Kアリーナ横浜の周りには期待や興奮やマフラーやコートでふくらんだたくさんの人たちが集まっている。グッズのガチャガチャの前にもたくさん人が並んでいる。ガチャガチャのカプセルの中には王様やライオンなどのイラストのキーホルダーが入っているようだ。彼らは一体何者なのか?……というところで、『orbital period』というアルバムについて説明しなければならない。(以下、本文に続く)
文=天野史彬 撮影=Yoshiharu Ota、Taku Tatewaki、Takeshi Yao、Masato Yokoyama
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年4月号より抜粋)
本誌では、「ホームシック衛星2024」ライブレポートのほか、2007年のアルバム『orbital period』、2008年のツアー「ホームシック衛星」「ホームシップ衛星」をひもとくコラム、そして新曲“邂逅”最速レビューも掲載!
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