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    クリープハイプ、メンバー4人新作インタビュー+尾崎世界観とひたすら楽しい話

    クリープハイプ、メンバー4人新作インタビュー+尾崎世界観とひたすら楽しい話
    クリープハイプ、メンバー4人新作インタビュー+尾崎世界観とひたすら楽しい話
    現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』1月号別冊にクリープハイプが登場!

    クリープハイプ 別冊付録
    新作『夜にしがみついて、朝で溶かして』メンバー4人インタビュー+尾崎世界観とひたすら楽しい話


    手っ取り早く言ってしまえば、クリープハイプはこのニューアルバムで変わった、ということになります。
    クリープハイプが変わったからニューアルバムがこれまでと変わったのか、それともこれまでと変わったニューアルバムを作ったことでクリープハイプが変わったのか、そのあたりの細かいいきさつはこのハンドブックを読んでもらうとして、インタビューをし終えた僕としてさらに踏み込んで言うならば、尾崎世界観はこのニューアルバムを作ることでクリープハイプを作り変えたのだ。
    いつものように「いやそんな意図はなかったです」的なかわしを繰り返しながら、尾崎はこのインタビューで結局は「いかにしてクリープハイプを作り変えたか」をリアルに語っている。
    メンバーも、その挑戦がいかに刺激的かつ大変だったかを具体的に訥々と話してくれている。

    曲の作り方を変え、アレンジを変え、演奏を変え、サウンドを変え、歌詞を変え、歌い方も変えた。
    でもアルバムタイトルの付け方や曲順によって、まるでこれまでのクリープハイプと一見なーんにも変わっていないようなそぶりを見せて、巧みに仕上げている。
    確実に新しくなっているのに、聴いた瞬間にこれぞクリープハイプと思える、幸福な手応えがある。
    小泉拓もそう言っているが、僕もこのニューアルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』は最高傑作だと思います。

    コロナ禍での停滞を、イメージと現実とのギャップを、シーンや時代との距離を、バンドサウンドのマンネリを、10年選手の倦怠を、言葉やサウンドにおける様々な限界を、文学との落差を──クリープハイプは、クリープハイプ自体を変えることによって乗り越え、飛び越えてしまった。
    このニューアルバムは、その結果として生まれた、非常に幸福な作品なのだと思います。
    アルバムの各曲の歌詞に出てくるアイテムやシーンをすべての写真に織り込んだスペシャルフォトセッションも合わせて、じっくり味わってください。(編集長 山崎洋一郎)

    (『ROCKIN'ON JAPAN』2022年1月号より抜粋)



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    • クリープハイプ、メンバー4人新作インタビュー+尾崎世界観とひたすら楽しい話 - 『ROCKIN’ON JAPAN』2022年1月号
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