現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』1月号にNothing’s Carved In Stoneが登場!サウンドとか曲の在り方としては、
常に時代の先頭でいたいと思っているんですよね(生形)
11thアルバム『ANSWER』が提示する現在進行形のロックサウンド。
NCISの止まらぬ進化の理由に迫る!
インタビュー=杉浦美恵 撮影=アミタマリ
Nothing’s Carved In Stoneの、通算11枚目となるオリジナルアルバム『ANSWER』が完成した。結成から12年を超えてなお音像やアンサンブルを更新し続け、スリルたっぷりのロックミュージックを突きつけてくれるNCISだが、このところの彼らの音と歌には、それに加えてとても有機的なグルーヴや、やわらかな心地好さを強く感じるのだ。いわゆる円熟味というのではなく、よりサウンドの広がりを重視した、とてもオープンでポジティブな歌が、しっかりと胸の奥深くにまで突き刺さる――そんな進化を強く感じる。最近のNCISの音源制作では、まず生形真一(G)と日向秀和(B)が共同で、マニピュレーターを入れて具体的なアレンジのイメージも決め込みながら曲を作り上げていくという流れが多いのだという。そうした制作方法の変化も理由のひとつだと思うが、この『ANSWER』における確信に満ちた音像の広がり方というのは特筆すべきものだ。というわけで今回、バンドサウンドの進化の鍵を握るそのふたりに、アルバム制作の背景をじっくりと聞いた。なぜ今これほどまでに、彼らの音楽は聴き手を包み込むようなあたたかみを携えたのか。(杉浦美恵)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年1月号より抜粋)