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    【JAPAN最新号】sumikaはなぜ今、怒りや毒、そして狂気を曲に込めたのか? 新境地を拓く“Babel”を含む『SOUND VILLAGE』を徹底解説!

    【JAPAN最新号】sumikaはなぜ今、怒りや毒、そして狂気を曲に込めたのか? 新境地を拓く“Babel”を含む『SOUND VILLAGE』を徹底解説!

    マイナスの部分もちゃんと、炎のように燃やしているんだよって表現したほうがやっぱり人間らしい(片岡)

    現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』1月号にsumikaが登場!

    sumikaはなぜ今、怒りや毒、そして狂気を曲に込めたのか?
    新境地を拓くリード曲“Babel”を含む『SOUND VILLAGE』を徹底解説!

    インタビュー=海津亮 撮影=アミタマリ


    素晴らしい野心作である。
    リード曲“Babel”はsumika自身によるsumikaというパブリックイメージの解体作業なのだと思う。世の中の誰もがsumikaというアーティスト名を聞いて想起するもの、その最大公約数は「愛」であり「優しさ」であり「ポップ」であるかもしれない。それを常に正面から引き受けてきたsumikaは、誰よりもsumikaを理解し、その魅力に自覚的であった。
    しかし、このタイミングで一度フリーハンドを用い、それを裏切って新境地を拓こうとした背景には何があったのだろうか。このインタビューで片岡はそのすべてを語ってくれた。
    「怒り」「毒」あるいは「狂気」といった、今までsumikaという文体の中に存在させなかったマイナスの感情をその語彙に加えていく作業には、等身大のsumika自身を批評的に対象化できる相応の知性が必要だ。アルバム『AMUSIC』で、これでもかというくらいのポップを極めた現在だからこそ、そこに向かえたという事実がとても興味深い。

    そして、この4曲入りシングルには『SOUND VILLAGE』というタイトルが付いている。今作はバンド史上初めて合宿というスタイルをとって楽曲制作に向き合ったのだが、それこそFamiliaという概念を大切にしてきたsumikaというバンドが合宿をして作品を作ると『SOUND VILLAGE』になる、というのはできすぎていて面白いと思う。
    今までとはまったく違う切り口のリード曲を含む新作を、まさにsumikaらしいタイトルで包んで世に出す、というアイロニーも実に今のsumikaなのだろう。(海津亮)

    (『ROCKIN'ON JAPAN』2022年1月号より抜粋)



    • 【JAPAN最新号】sumikaはなぜ今、怒りや毒、そして狂気を曲に込めたのか? 新境地を拓く“Babel”を含む『SOUND VILLAGE』を徹底解説! - 『ROCKIN’ON JAPAN』2022年1月号

      『ROCKIN’ON JAPAN』2022年1月号

    • 【JAPAN最新号】sumikaはなぜ今、怒りや毒、そして狂気を曲に込めたのか? 新境地を拓く“Babel”を含む『SOUND VILLAGE』を徹底解説! - 『ROCKIN’ON JAPAN』2022年1月号
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