【JAPAN最新号】LiSA、今、見えている風景――「新たな代表曲“明け星”はなぜLiSAにしか歌えないのか?」

【JAPAN最新号】LiSA、今、見えている風景――「新たな代表曲“明け星”はなぜLiSAにしか歌えないのか?」

等身大でいいし、飾らなくたっていいんだって思ったら歌の自由度が増して、自分を操縦しやすくなりました。
余計なところに余計な筋肉がついてないというか(笑)

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』1月号にLiSAが登場!

今、見えている風景――
2号連続インタビュー 後編
「新たな代表曲“明け星”はなぜLiSAにしか歌えないのか?」

インタビュー=小栁大輔 撮影=太田好治


前号に続いて、“往け”について、そして、現在、すでに新たな代表曲と呼ぶべきヒットとなっているLiSAにとって20枚目のシングル『明け星 / 白銀』を語ってもらったインタビューとなる。『明け星 / 白銀』が完成した直後に録らせてもらったものなので、2ヶ月くらい前のインタビューになるが、だからこそ、このテキストの中で語られているピュアな歓びや日々強まる好奇心のようなものがわかってもらえるんじゃないかと思う。

“明け星”も“白銀”もTVアニメ『鬼滅の刃』無限列車編のオープニング&エンディングテーマであり、作詞・作曲・編曲すべて梶浦由記による楽曲である。妖艶で怪しく艷やかで、芳醇なストリングスの調べがダークファンタジーの世界を彩っていく、あまりにオリジナルな空気に満たされた曲になっている。ここでのLiSAの歌は自由だ。自由に軽やかに旋律と戯れ、本来の反射神経と運動能力を100%活かしながら、本当に楽しそうに「音楽」をやっている。敬愛するプロデューサーのもとで、ポップスター「LiSA」としてのプレッシャーや「今、書き、歌うべき言葉」といった重みから解放され、LiSAが本来的に持っているもの――歌い手としての絶対の才能、声の繊細な響き、その歌に鮮やかな色を宿らせる無数の表現回路――を自ら慈しみ、味わいきるように、美しく舞っている。身体を震わせ、全身を躍動させ、喉を振り絞り、それこそ「歌」に全集中してみせるLiSAの歌は、今このシーンをいくら見渡しても出会うことのできない高みに達した「表現」にして、「作品」であると言える。LiSAのあとにLiSAのようなシンガーは生まれないし、生まれようもない、と僕は書いたことがあるが、その理由を端的に証明するような、決定的な歌を聴かせる素晴らしいシングルなのである。
LiSA自身が語った、“明け星”と“白銀”に込めたもの。じっくりと読んでほしい。(小栁大輔)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年1月号より抜粋)



  • 【JAPAN最新号】LiSA、今、見えている風景――「新たな代表曲“明け星”はなぜLiSAにしか歌えないのか?」 - 『ROCKIN’ON JAPAN』2022年1月号

    『ROCKIN’ON JAPAN』2022年1月号

  • 【JAPAN最新号】LiSA、今、見えている風景――「新たな代表曲“明け星”はなぜLiSAにしか歌えないのか?」 - 別冊 クリープハイプ

    別冊 クリープハイプ

  • 【JAPAN最新号】LiSA、今、見えている風景――「新たな代表曲“明け星”はなぜLiSAにしか歌えないのか?」 - 『ROCKIN’ON JAPAN』2022年1月号
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