キツネの嗅覚はいつだって正しかったが、一昨年から今年にかけてのトゥー・ドア・シネマ・クラブの躍進はさらに大きな意味を持っていたように思う。ダンスフロアだけじゃなく、ベッドルームでも街中でも、その洗練…
春先から話題になっていたアレックス・ターナーの初ソロ作品であり、日本盤がアークティック・モンキーズの新作と同時発売される。バンドのファンに限らず、多くのリスナーにぜひとも聴いて貰いたい一枚だ。『ライ…
聴き手の感情を揺さぶる歌は、何よりもまず歌い手自身の感情を的確に捉えるところからはじまる。前作から1年半ぶりとなるこの3rdアルバムのタイトルは、まさに素の自分自身を追い続ける阿部真央の信条を言い表した…
くるりの「映画音楽」へのスタンスは独特である。いわゆる「外注仕事」的なドライな作品は一曲もないのだが、かと言って、映画にどっぷり浸かり、その世界をそのまま投影した100%タイアップ仕様の曲にもならない。…
見たこともないロック。だけど誰の心の奥深くにも、潜在意識にも、夢の世界にさえも、侵入してくるような圧倒的な存在感を持った音楽だ。 the HIATUSの音塊の迫力と、緻密で立体的なサウンドスケープは今更説明す…
アークティック・モンキーズのデビュー以来の歩みとは、「ロックとは何か?」という哲学的探求のプロセスだったと言ってもいい。何の苦労もせずに完璧と称されたファーストを作ってしまえた自分達のロックに対する…
6月から公開される、矢沢あい原作・新城毅彦監督による『Paradise Kiss』映画版の主題歌&エンディングテーマ曲をカップリングしたYUIのニューシングル。恋に落ちたときの、それまで見えていた世界がガラリと姿を…
西海岸メロコアを根っこに持つバンドは数多くいるが、もはやルーツ云々をすこーんと突きぬけてオリジナルな存在になっている、と言っていい。そんな、高クオリティのアルバムを完成させたTOTALFAT。1曲目“Livin’…
例えば、日用品の役割を超えて芸術品としての佇まいを有した、美しい銀食器を見るような、そんな感慨を覚えてしまう。最高傑作と言っていいだろう。巻頭特集のディスク・ガイドにも選出したかった前作『トゥー・ダ…
今年デビュー10周年となるcapsuleの、前作から1年あまりでリリースされるニュー・アルバム。中田ヤスタカがcapsuleに与えた役割は、Perfumeの成功と前後して次第にポップ・ソングのフィールドからダンス・ミュージ…
アップル社のCMに楽曲が起用され、日本でもアルバムがリリースされた男女デュオ、ザ・サブマリンズの3年ぶりのアルバムが完成した。自宅のガレージを改造したスタジオにて、レコーディングをした今作。花が咲き乱…
この2月には東名阪ツアーを敢行、2年半のブランクなどどこ吹く風とばかりの爆裂ポップ・パンクぶりを見せつけてくれたイエローカード。そんな彼らの、200万枚を売り上げたメジャー・デビューALにして出世作=『オ…
父は腕利きエンジニア、母親は元ザ・レインコーツというサラブレッド三兄妹、待望のセカンド・アルバム。例によって自宅にあるヴィンテージ機材を駆使してのフル・アナログ録音で、そのハートウォーミングな響きが…
1st epの『人との距離のはかりかた』で、より「届けたい」という意思を感じさせてくれたplentyから、早くも2nd epが届いた。1曲目の“待ち合わせの途中”は、《蒼空は嫌だった》という歌詞も出てくるが、曇天を思…
ビッグ・ビーチ・フェスティバルで2年ぶりに来日が決まったファットボーイ・スリムの編集盤。5年前にもベスト盤をリリースしており、内容はかなりだぶっているが、今回は映画のサントラ等に使われ現在では入手困難…
びっくりした。こんなバンドだったっけ? こんなに奥行きと広がりがある音を鳴らすバンドだったっけ? いや、いいバンドなのは知っているし、個人的にもことあるごとにドキドキさせられてきたが、このファースト…
穏やかなアコースティック・ギターが奏でられ、耳元でつぶやくような歌声、そこに被さってくるストリングスと、知らない人が聴いたら新人シンガー・ソングライターのアルバムと思っても不思議じゃないのはソニック…
昨夏の電撃来日で、再始動を待ち望んでいたファンを狂喜させたアタリ・ティーンエイジ・ライオット。カールの死後しばらくは、さすがのアレック皇帝にも迷いのようなものが窺えたが、ようやく「たとえハニン不在で…
昨年11月にリリースした『19歳の唄』より約半年ぶり、そして昨年末に喉の療養をしていた阿部真央の完全復活を告げる両A面シングル『モットー。/光』が到着。“モットー”は日々に蓄積されてゆく戸惑いも誤魔化しも…
昨年、フェイスブックで再結成と新作制作の知らせを知った時には思わず興奮してしまったが、ついにその24年ぶりのカーズの新作が届いてしまったのである。これまで性格的な折り合いのつかなさやリック・オケイセッ…
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