チャットモンチーの橋本絵莉子と、People In The Boxの波多野裕文が結成したデュオの1stアルバム。うん、ほがらか。朝陽のように暖かく、全体的に家っぽい空気に包まれている。毎日の暮らしを気ままに切り取った橋…
レディオヘッド 『OK コンピューター OKNOTOK 1997 2017』 6月23日発売 20年後の名作にして問題作。オリジナルマスターテープからのリマスターは、音源の細部に至るまで明瞭に音が浮き出てくる素晴らしいもので…
最新アルバム『ETERNALBEAT』や、昨年リリースしたEP『アシンメトリ e.p.』で発揮されていたダンスミュージック的なアプローチへと一層踏み込んだ作品だ。タイトル曲“DANCER IN THE HANABIRA”のサウンドプロデュ…
1stアルバム『プルーストと花束』のリリースから、わずか5ヶ月で完成した全7曲入りミニアルバム。『プルーストと花束』は、ソングライター・井上竜馬(Key・G・Vo)が記憶を旅して、湧き上がる気持ちとメロディと…
それこそ昨年5月にリリースした初の全国流通盤の『捲土重来』というタイトルが示す通り、伊東歌詞太郎(Vo)&宮田“レフティ”リョウ(B・G・Key)=イトヲカシの活動は「バンドの夢破れてネットシーンに活路を…
アジカン結成20周年アニバーサリーイヤーをあとにして、さらなる歩みを進めるゴッチの、2ndアルバム『Good New Times』後では初となるシングル。 トラップ的なテイストも備えた軽快な打ち込みのリズム、井上陽介…
初の武道館ワンマンや2度にわたる自主企画「MEGA VEGAS」開催などを経て、4thアルバム『Feeling of Unity』以来1年9ヶ月ぶりの新作音源となるワーナー移籍第一弾シングル『SHINE』。極彩色エクストリームなポップ…
まず、はっきり言っておこう。これは彼らのサード・アルバムにして最高傑作であり、ロックの未来を切りひらいてくれる可能性が近年で最も高い音源のひとつだ。 そろそろティーンエイジャーともお別れという年ごろ…
ジザメリやスロウダイヴの素晴らしい新作など元祖シューゲイザーの復活が続く今年、ライドの本作はまさにその真打ち的一枚になるはず。彼らはこのアルバムで、21年前に不本意な形で終わってしまった自分たちを本来…
盟友クラウド・ナッシングスとのコラボも記憶に新しいウェーヴス。その共同作業を通じて曲作りをシェアすることに楽しみを覚えたフロントマンのネイサンの意向もあり、バンド・メンバーとの共作曲が大半を占めた前…
ロード 『メロドラマ』 6月16日発売 デビュー・アルバム『ピュア・ヒロイン』(2013)は全世界で400万枚を超すセールスを記録、デビュー・シングル“Royals”はグラミー賞を史上最年少(17歳)で受賞するなど、1…
「あれを撮る以前から、2発目3発目の構想があったので、緊張せずにあれを作れた」。“MUSIC VIDEO”で大注目を浴びたあとにインタビューしたらそう言っていたのだが、この2ndアルバムに先んじて公開された、曲もMV…
秦 基博のデビューは鮮烈だった。朴訥とした佇まいとは裏腹に、唯一無二の存在感を放つ圧倒的な歌声。アコースティックギターと歌だけで、多くの観客の前で勝負する様は怖いもんなしの侍のようだった。しかし歌っ…
TVアニメ『サクラダリセット』のエンディングテーマ“トナリアウ”と、新曲“ONE’S AGAIN”を両A面にしたシングル盤。オーラルの真骨頂ともいうべき、エモーショナルでメロディアスな歌とアグレッシブなサウンド…
天体にインスパイアされた組曲というとホルストの名作『惑星』が浮かぶが、同作から100年近く経った今、太陽系をテーマにした野心的な作品が新たに登場することになった。 5年前に初演され、その後も英豪米各地を…
乾いた女性のような声、歌い方で静かに心の内に入り込んでくるグレッグ・ゴンザレス(歌声とまったく合わない名前だ)を中心としたシガレッツ・アフター・セックス待望のファースト・アルバム。EPが評判になってか…
オペラ作品『サ・イラ〜希望あれ』(05年)のリリースや『ザ・ウォール』ワールド・ツアーなどを経て、スタジオ盤としては『死滅遊戯』以来実に25年ぶりとなるロジャー・ウォーターズの新作。サウンド・コラージュ…
近年、この男ほど突出したパーソナリティというか人間力のようなもので注目を集めた新人は見当たらない。現に『ヒューマン』は、過去10年で最高の男性アーティストによるデビュー・アルバムとなった。BBCのSounds …
ケイティ・ペリー 『ウィットネス』 6月9日発売 全世界的なヒット・アルバムとなった前作『プリズム』から実に4年ぶりの新作だが、ケイティの稀有なポップ・センシビリティをまたしても証明する作品になった。 …
純然たるロック。それも、たとえばTHE BLUE HEARTSであるとか、純然たる日本語ロックの血流を継ぐ存在がこのKOTORIである。2014年に埼玉県越谷市にて結成された4人組バンド。本作『kike』が1stフルアルバムとなる…
rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)は、ロッキング・オンが提供する音楽ニュースサイトです。 rockinon.comでは、邦楽誌『ROCKIN'ON JAPAN』から、邦楽ディスク(CD/EP/DVD/ブルーレイ)の新譜レビューをお届けしています。