デヴィッド・ボウイやクイーンが引き合いに出されたシングル“サイン・オブ・ザ・タイムズ”の時点で、デビュー・アルバムはテイク・ザット脱退後のロビー・ウィリアムスのような国民的シンガーへとハリーを押し上…
ロック史上最高傑作ともいわれる名盤の初のステレオ・リミックス。もちろん、50周年記念としての特別企画でこれまでのミックスを否定するものでもなんでもない。ただ、この音源が材料として今揃っていたら、どのよ…
オープナーの“ウー・セ・ママ”が、のっけから女性コーラスやオルガンをフィーチャーしたグラマラスなソウル・チューンで、一気にスタイル・カウンシル中期〜後期のムードが蘇ってくる。その後はソウルにロックや…
都会で働いて暮らしながら、どこか私こんなはずじゃなかった的な虚しさを抱えながら生きているアラサー女子、というところだろうか。前回の1stミニアルバム『DADAISM』の“イキツクシ”から聞こえてきたのはそんな…
すごい映像作品なので見入ってしまい、ため息が出た。ソロ名義のホールツアーとしては12年ぶりとなった2015年のライブを収録した今作。視覚的にも聴覚的にも曲ごとの転換が鮮やかだ。彼女を含む9人からなるMANGARA…
インターネット動画の“だから僕は不幸に縋っていました”に出会って、この仮面を被った、やたら完成度の高い4人組バンドは何者なんだ、とびっくりしたのだが、同曲はスマホゲーム『スターオーシャン:アナムネシ…
「威厳のある、堂々とした」という意味を持つタイトル。20周年を祝福するというよりも、Dragon Ashのロックの20年が、こぞって今現在の彼らを祝福するようなアルバムだ。エレクトリックな爆音と、日差しのように降…
THE ORAL CIGARETTESやフレデリックを輩出したMASH A&Rのオーディションで昨年度グランプリを獲得。以来注目度も急上昇(MVの再生回数は40万回超!)、全国デビューが待たれていたSaucy Dogが、ミニアルバム『カ…
サムシング・コーポレイト、ジャックス・マネキンと大きな成功と評価を得ながらも、自らの名前を冠したソロ・プロジェクト「アンドリュー・マクマホン・イン・ザ・ウィルダネス」をあえてスタートさせたのは、バン…
中心人物ティム・バージェスが昨年リリースしたピーター・ゴードン(ポスト・パンク/ノー・ウェイヴ期のニューヨークに存在したラヴ・オブ・ライフ・オーケストラ首謀者)との共作エレクトロニック・ポップ・アル…
3年連続グラミー賞受賞を果たし、日本では、ゲーム・アプリのCMへの出演や、ビールのCMに楽曲が起用されていることで知られるペンタトニックス。カバーEPシリーズの第4弾は、「クラシックス」というサブタイトルの…
前作『トゥー・ブライト』のスマッシュヒット(と名曲”クィーン”のクィア・アンセム化)でアーティストとしてひとつの転機を迎え、「カルトなインディ・シンガー」から逸脱したパフューム・ジーニアス。ブレイク…
インディーズ期にリリースした『DECEMBER』以来、約3年半ぶりのフルアルバム。「束縛とか独占欲とか、そういうのを見せないクールな男性でありたかったのですが、無理でした」と竹縄航太(Vo・G・Piano)もコメン…
昨年リリースの1stアルバム『Guess Who?』が話題を呼び、今注目すべきアーティストとして頻繁に名前が挙がるNulbarich。ファンク、ソウル、アシッドジャズなどのブラックミュージックをベースに、超絶グルーヴィー…
UKギター・ロックを積極的に追い続けている人ならピンと来ると思うのだけれど、新人のプロフィールに高確率で登場するのが「ザ・クークスのサポートでツアーを回った」との記述だ。ほぼ同時期にシーンに登場したア…
00年代NYディスコ・パンクのエースがまたも一瞬も止まってはいないことを示すアルバムをぶつけてきた。前作『アズ・イフ』(’15)はジャムをもとに音楽制作ソフトで再構築といったプロセスをとったせいもあってか…
オルタナティヴロックの復権について、最近よく考える。オルタナティヴはオルタナティヴであるからして、カウンターであるべきだとは思うが、それにしても日本のバンドシーンにおいてもっと幅を利かせてほしいと思…
ファンタジックなアンビエンスと雄大なビート感、開放的なメロディを備えた今作のオープニング・ナンバーに、なぜ彼らは”ノーバディ・キャン・セイヴ・ミー”というネガティブなタイトルを冠したのか。ディストー…
聴く前にはどんなアルバムになるのかいま一つイメージがまとまらなかったスーパーバンド。テキサスのヴェテラン・インディ、ミッドレイクのエリック・プリードが中心になってフランツ・フェルディナンドのアレック…
6年ぶりのアルバムということで、人間の不条理をコミカルに描いてきたあのバーチャル・バンドのゴリラズに今、どれだけ活動の必然とモチベーションが備わっているのか。気がかりなのはその点だった。デラックス盤…
rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)は、ロッキング・オンが提供する音楽ニュースサイトです。 rockinon.comでは、邦楽誌『ROCKIN'ON JAPAN』から、邦楽ディスク(CD/EP/DVD/ブルーレイ)の新譜レビューをお届けしています。