《哀しい事が多過ぎて 窒息しそうになるのなら/大きく息を吸い込んで 果てしない空に吐き出せばいい》という北川悠仁詞曲のタイトル曲“翔”のシンプルかつ普遍的な言葉が上滑りすることも空回りすることもなく…
架空が前提のバンドだからおかしな話なのだが、キャラのひとりマードックが仄めかしていた不穏な呟きは、解散ではなくこのベスト盤の前フリだったということになった。そこで感じたのは、10年のキャリアと4枚のア…
コラボ・イヤーの総決算としてリリースされる新作なのだが、まずはタイトルに気が利いていて最高である。あらゆるシーンにおいて、また数多くの熱狂的ファンたちにとって「特別な他者」であり続け、何よりも「特別…
《資本主義の火葬場/呪文のように「安心だ」って/妄想/降りろ 降りな》と今の状況に真っ向からダウトを突きつける“N2”や、聴き手の心のドアを勢いよく開け放つダイナミズムに満ちた“オールドスクール”とい…
互いにファンを自認する両者が、チャリティ・ギグで共演したのは2年前。そのライヴ向けに書き下ろされた複声ヴォーカルとギターのための楽曲群を音源化~デジタルEPとして昨年発表済みの作品の、待望のフィジカル…
生前の清志郎が残していた直筆の曲目リストを再現する、作品タイトルもリストに記載されたままのソウル・バラード集である。彼がいつ頃この企画を考え、リストを書き上げていたのかという所が気になるが、“約束を…
2年前にカーディナルズ解散/音楽からの一時引退を表明。以来、ペース・ダウンの大要因=耳の疾患に取り組みつつ、執筆業や自主レーベルからのアーカイヴ音源リリースといった低空飛行を続けていた彼だが、本スタ…
ポリフォニック・スプリーのメンバーとして、また、スフィアン・スティーヴンスのツアー・メンバーとして活躍してきたアニー・クラーク。2009年にセイント・ヴィンセント名義でデビューした彼女だが、本3作目で日…
世の中には「生と死」「正義と悪」「世界と僕」等々いろんな両極があるが、それらを丸ごと取り込んでゆくことで、SEKAI NO OWARIの音楽は成立している。だがそれはけっして、両極の断絶を歌っているわけではない。…
自分だけでなく、そういう人は意外と多いと思うが、『センシュアル・ワールド』と『レッド・シューズ』は、ずっとメロメロに夢中だったケイトへの気持ちがスーッと引いていったアルバムだったので、それを前作『デ…
1stシングルのたった2曲で、バンドのポテンシャルをこれほどガツンとぶち込んでくるとは。WHITE ASH、おそるべし。「RO69JACK2010」で優勝し、ミニアルバムをリリース。それに続くのが今作だ。“Paranoia”はWHITE…
椿屋四重奏の解散から一年たたないうちに、中田裕二がソロアルバムを完成させたことは、ある事実を教えてくれたと思う。彼は、純粋に、歌い続けることが必要な人なのだ。理想に近づけるように鍛錬し、見る人を夢幻…
U2にとっては画期的な転換点となった傑作91年の『アクトン・ベイビー』。『魂の叫び』まではポスト・パンク期以降のインディ・スピリットをどこまで拡大再生産し伝播させるかという途方もない聖戦に乗り出していた…
今年2月より震災を挟みながら行われた全国ツアー『Mr.Children Tour 2011 “SENSE”』から5月のさいたまスーパーアリーナ公演の模様を収録。監督は丹下紘希、そして最新鋭のHDカメラ35台を投入して撮影された今作…
今作を聴いてしまった後では、ブライアン・ウィルソン自身が04年にソロ名義で出した『スマイル』すら牧歌的な追憶アルバムに聴こえてしまうほどだ。いや、あれは『スマイル』が青春の輝きに満ちたポップ・アルバム…
これがデビュー・アルバムになるミネソタ生まれの女性シンガー・ソングライター。12月には来日公演も決定と注目の高さが窺えるが、それも本作を聴けば頷ける。全楽曲が共作曲となり、その相手もボブ・ディラン、バ…
ゆらゆら帝国解散から約1年半、坂本慎太郎の1stアルバムが届いた。一聴した印象は、ゆら帝のラストアルバム『空洞です』と似ている。激しさやドラマ性を排除した、曲線的で懐かしい音。夕暮れの空を漂うようなぬる…
世界で1000万枚を超えるセールスを上げた前作『ダーク・ホース』から3年、ニッケルバックの7作目の新作が到着。500万枚でも「終わり」と思われるという破格のビッグ・バンドになった彼らにとって、売れるものを作…
アイルランドからグラスゴーを経由して、良心的ギタポ・バンドからワールドワイドなポップ・アクトへと変貌を遂げたスノウ・パトロールだが、またも一段上がった観のあるメジャー4作目である。美メロのスノパトとい…
エレファントカシマシがデビューから2011年までに参加してきたフェス、イベントから選りすぐりのライヴが20本以上、そして初回から毎年参加し続けているROCK IN JAPAN FES.とCOUNTDOWN JAPANをメインに当時のエピ…
rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)は、ロッキング・オンが提供する音楽ニュースサイトです。 rockinon.comでは、邦楽誌『ROCKIN'ON JAPAN』から、邦楽ディスク(CD/EP/DVD/ブルーレイ)の新譜レビューをお届けしています。