ライブセットリストの再生。ただそれだけで世界中をひとつにした5日間
DIR EN GREYがまた常識を破壊した、その真実をひもとく
文=後藤寛子 撮影=尾形隆夫
5月2日から6日まで、Twitterで5日連続トレンドワードに乗ったハッシュタグ「#DIRENGREY5DAYS」の文字を目撃した人も多いのではないだろうか。パッと見るとリモートライブ?ライブ映像の配信?と思われそうなものだけれど、DIR EN GREYが5日間にわたってオフィシャルYouTubeで生配信したのは、「メンバーそれぞれが考案したセットリスト順に、楽曲をフルで流す」という企画だった。すでに発表されている音源からセレクトした楽曲を組み合わせて流す。え、それだけ?と言われてしまえばそれだけの企画だ。(DIR EN GREYはサブスクリプションを解禁していないが)各種ストリーミングサービスで、プレイリストとして公開すれば済む話では?と、最初は私もそう思っていた。しかし、実際にこの5日間で生まれたものは、想像を超える現象だった。(以下、本誌記事に続く)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2020年7月号より抜粋)
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