メジャーデビューから丸1年。カネヨリマサルは一枚ずつ壁を打ち破ってきた。そして、これからも全速力で走り抜ける。みんなの涙も笑顔も背負いながら──。そんなことを痛快に提示する、ミニアルバム『波打つ心を持ちながら』が完成した。人間ってこんなにも忙しなく自分の心に左右されながら、でも頑張って生きている。それがかっこいいなと思うので、そのまま歌いたい
ちとせみな(Vo・G)の歌、そして彼女が大失恋を乗り越えるため日記を書くように書き始めた歌詞は、我々が普段うまく生きているフリをしながら、人前では押し殺している悲しさや苦しみ、痛みなどと重なり合って響き渡る。溜め込んだものを発散させてくれる居場所が、カネヨリマサルの音楽でありライブだ。これまでも、この先も。
インタビュー=矢島由佳子 撮影=小財美香子
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年3月号より抜粋)
『ROCKIN'ON JAPAN』3月号のご購入はこちら