昨年末にNME誌上で復活を宣言し、7月にはハイド・パークでのライブを控えるブラー。しかしキーマン=グレアム・コクソンの動きはそれだけではなかった。3月にリリースされたピート・ドハーティのソロ・アルバム…
長年に渡って戦略的な商品展開をしてきた彼が、最新作においてまた野心的な試みを。セルフリリースの『LotUSFLOW3R』『MPLSoUND』『Elixer』という3枚組のアルバムを11.99ドルで、彼の地元ミネアポリスを本拠地に…
ボーカルがポール・バンクス(インターポール)にそっくり!という点にまずつっこみを入れたいのだがそれはさておき、このサウンドにはリアリティがあるのではと思う。金曜の夜に場末のクラブで流れるのが目に浮か…
“愉快なピーナッツ”のギター・リフはロックの王道といえるものだが、同時に鳴っているクラビネットまでリズム・ギター的な使われ方をしているのが面白い。そんな風によく練られた演奏のリズムの上に、やはりよく…
4つ打ちのビートのDOES流解釈“レインボウ・セブン”“ワンダー・デイズ”。メタルとフラメンコが正面衝突したような“インディゴ”。ギターとベースが同じラインを辿って疾走する超シンプル&鋭角なロックン・ロ…
断片的に語るならこれは、オアシスのビッグ・サウンドであり、クラッシュの“ロンドン・コーリング”やジャムの“チューブ・ステイション”であり、『フーズ・ネクスト』の音響設計であり、隙あらばストリングス&…
初の日本語詞にして、地元のJリーグ・チーム、名古屋グランパスエイトのオフィシャルソングにも決まったタイトル曲“DAYS”。ご当地イギリスでは、サッカー・アンセムとパンクの組み合わせというのはあまり例がな…
自分はゴミをしっかりと分別しているし、リサイクルには積極的だし、必要ないときはお店で袋を拒否するし、外でコーヒー買うときはタンブラーを使っているし、それなりに気を遣っているつもり。それだけにプライベ…
活動休止以降、それぞれのプロジェクトで活動中のエルレガーデンの面々だが、リリースの一番手はドラマー・高橋宏貴のバンド、スカーズ・ボロ。女性ボーカルKYOKOの、パワフルで色っぽくもチャイルディッシュでも…
モデル体型のスキニーなルックス、ハイ・センスな趣味&人脈、NY育ち、とくればストロークスが脳裏をよぎるが、このザ・ヴァージンズはあの5人よりももっとギラつきながら、もっと無自覚にポップと対峙している…
うおぉ! カッコいい!! ブルーズを食い破って生まれた光のロック――3・フラッド・オブ・サークルの1stアルバム『BUFFALO SOUL』は、まさにそんな作品だ。泥水の中から懸命に手を伸ばし、祈りと呪詛の混じった…
ここ数年というもの、80sだニューウェイヴだエレポップだと形容される新人のアルバムを聴くたびに「これデペッシュ・モードじゃん」としつこく言い続けているせいか、編集部の若い衆にいい加減うんざりされ始めて…
これがメジャーでのファーストとなるTHE BAWDIESだが、ジャケットからもわかるように彼らは、初期のビートルズ、ストーンズといった60年代のビート・バンド風のビジュアルを打ち出している。実際、演奏面でもそち…
まっすぐに、真っ当に、自らのグッド・メロディを紡ぐ。それがスノウ・パトロールというバンドである。そうして前作『アイズ・オープン』は全世界で500万枚を超えるセールスを実現した。グラスゴーのいちインディ…
大好きだ、このバンド。特に過剰すぎるところが。詰め込みすぎるところが。伊藤のボーカルは大らかな包容力を持っているし、切ないメロディには聴く人の共感を誘うフックがある。でも、まったくもって一筋縄ではい…
いうまでもなくヤー・ヤー・ヤーズのサウンド・フォーマットが定型化したことなどいままで一度もないのであって、サウンド面において『フィーヴァー・トゥ・テル』と『ショウ・ユア・ボーンズ』のあいだで起きた変…
まさかの打ち込み曲“SGS”で幕をあける2ndアルバム。「ボブ・マーリー“エクソダス”のどエロ版」というなんともらしい解説がついた“踊る脳”。ブルージーなギターで始まり、どこかアダルトな男女の哀愁(でも…
たとえば、どキャッチーなR&B風ボーカリゼーションをタイトな爆音でロックのカナタへ押し流す“レッツ・ゲット・アウタ・ヒア”。たとえば、日常と薄皮一枚の向こう側の背徳の世界を鮮やかに暴くような“レジェン…
何かと世知辛い世の中を生きる、うだつのあがらない僕らの日常を、音楽の力で一点突破しようと突き進むUNISON SQUARE GARDEN。メンバー3人とも1985年生まれという若い世代ならではの、ギターロックを下敷きにしな…
おおっ!久々にギタポファンが泣き出しそうなバンドだ!!と一聴して顔がほころんだのも束の間、このPOBPAHはそんな「ギタポ」という範疇をじつはひょいっと超えてしまっているのだというすごいことに気づいた。つま…
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