2019年に行われたドームツアーのファイナルとなった、5月26日のナゴヤドーム公演の模様を収めた映像作品。Mr.Childrenの映像作品は、いつもライブの全体像やバンドを追いかけた様子だけではなく、ここぞという表情…
ロジャー・ウォーターズ/リチャード・ライト/ニック・メイソン/シド・バレットの出会いからバンドの結成、シド・バレットの脱退、デヴィッド・ギルモアの加入――ピンク・フロイドが世界規模のプログレッシブ…
フー・ファイターズの敏腕ドラマー、テイラー・ホーキンスの率いるプロジェクトによる、約9年ぶりとなる通算第3作。今やあのデイヴ・グロールがドラマーだったことすら忘れてしまいそうになるが、多芸多才なのが…
2017年にリリースされた1stフル・アルバム『ジャスト・ザ・ビギニング』は言わば、『アメリカズ・ゴット・タレント』を機に12歳で一躍世界の表舞台に飛び出したグレース・ヴァンダーウォールの、「原石」のままで…
2018年11月にグループを卒業後、本格的にシンガーソングライターとしての活動を始めてから初となるフルアルバム。2019年にリリースした3枚のシングルの収録曲に新曲を加えた計11曲を収録している。 シンガーソン…
2019年のフジロックでは、レッドマーキーを最高の笑顔で照らしてくれたステラ・ドネリー。単に可愛いだけじゃなく、鋭い辛辣さを持つ歌詞も日本人リスナーの感性に訴えるところが大きかったようで、12月の単独再…
新世代のDJ/プロデューサーたちが続々登場してくる今のアメリカのエレクトロ・ダンス・シーン。そんな中でも、ここ数年、特に「美メロ」好きなEDMファンの間でじわじわ人気を獲得しているのが、ロサンゼルスを拠…
90年代の半ば頃、ギャング・スターのアルバムを聴くのは、最高にクールなことだった。1MC&1DJ(ラップ担当のグールーと、ターンテーブル担当のDJプレミア)の化学反応が本気でハマったとき――98 年の“モーメン…
ルイス・キャパルディ、この人の曲を本当によく耳にした一年だった。特にスコットランド出身のアーティストとして38年ぶりの全米1位を獲得した“サムワン・ユー・ラヴド”が、2019年に最も聴かれたUKアーティスト…
アーティストがある程度の年になると、親を亡くしたり自身の老いを実感して、“死”を題材に取り上げることは珍しくない。が、ニックの場合は不幸にも、4年前に15歳の息子を事故で失った。この17作目のスタジオ・…
13年ぶりのニュー・アルバムは、スクリーンとスピーカーにリチウム電池まで仕込んだ、度肝を抜く初回限定特別仕様パッケージで出荷されるやいなや、約25万セットをたちまち売り切り、テイラー・スウィフトを引き…
我が愛するストーンズ・アルバム『レット・イット・ブリード』50周年記念スーパー・デラックス・エディションは、彼らのリマスタリングでは定評のあるボブ・ラドウィックが手がけたモノラル、ステレオの各音源がL…
本稿執筆時点では対バンツアーを繰り広げているTHE ORAL CIGARETTESだが、初のフィーチャリング楽曲となった“Don’t you think (feat.ロザリーナ)”に続く新たなデジタルシングルが届けられる。タイトルは“Shine…
ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーが本名のダニエル・ロパティン名義でリリースする最新作。20年1月にNetfl ixで公開される映画『アンカット・ジェムズ』のサウンドトラックで、監督のジョシュア&ベニー・…
驚いた。こんな素晴らしい作品になるとは予想もしなかった。70代半ばに差し掛かった男たちの、13年ぶりの新作。あえて言葉を選ばずに言えば、昔大好きだったバンドの死に水をとるつもりで聴いたら、思いもかけぬ…
90年代以降、最先鋭の音楽を時代と最も摩擦を起こし最も受け入れられやすい形へと整える手法を採ったのがレディオヘッドやNINといった音楽家達。2010年代に入ると、ジェイムス・ブレイクやボン・イヴェールという…
至福、である。そして貴重でもある。90年代以降の電子音楽の歴史の、一部だがこのうえなく重要な一部の記録。それは70年代から続く音楽の伝統から受け継がれてきたものだ。 70~80年代のパンク/ニュー・ウェイ…
スリップノットのフロントマンであるコリィ・テイラーを擁するもうひとつのバンド、という説明はもはや不要だろう。正確に言えば、彼はスリップノットへの加入以前からストーン・サワーで活動していたわけだし、2…
ザ・プロディジーのマキシムの実に14年ぶりのソロ新作。前作『フォールン・エンジェル』、あるいは00年のファースト『ヘルズ・キッチン』などは、いずれもプロディジーの活動が休止した時に制作されていて、つま…
大ヒット中の映画『JOKER』ではないけれど、道化師はその笑顔の裏に悲哀を秘めているもので、その哀しみが深いほどに魅力を増す。それはきっと「奇行師」も同じに違いない。メンバー脱退という危機と15周年、レー…
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