約4年弱という長い期間をおいての第10作。だが、強力そのもののバンド・イメージに大きな変化などあるわけもなく、いつも通り最高のアルバムである。 とはいえ新機軸はむしろ多く、ギターウルフ史上もっとも楽曲…
青盤のデラックス・エディションから6年、ファン待望の第2弾=本作DX化が遂に実現!である。ディスク1は、アルバム本編に加え、当時のシングルB面曲中心に編まれた納得の布陣。M11、12、14、15は1枚目から抜け出そ…
ロンドンで現地のミュージシャンを迎えて録音されたサウンドは、すでにして王道の風格を帯びている。ビートルズからオアシス、レディオヘッドにいたるUKロックの良質なエッセンスを、清 竜人はまるで呼吸するよう…
『宇宙戦艦ヤマト』の実写化というとてつもない夢をかなえた映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』のスタッフがもう一つ、でっかい夢をと仕掛けたのがスティーヴン・タイラーのオリジナル、書き下ろしでの主題歌で、そ…
これを待っていた。マイケル・ジャクソンのショート・フィルム(PVとは呼ばせません)全42曲を集めた、収録時間4時間半を超えるDVD3枚組。79年の“今夜はドント・ストップ”から97年の“ブラッド・オン・ザ・ダン…
椿屋四重奏の8thシングル“マテリアル”は現在放送中のドラマ『モリのアサガオ』のエンディングテーマ。彼らの代名詞ともいえる、妖艶で陰性な歌世界は影を潜め、陽性なサウンドと普遍的な言葉で、彼らの世界観を…
結成15周年ということで、今年は超精力的に活動しているグループ魂。2年半ぶりにリリースするアルバム『1!2!3!4!』がえらいことになっている。今作も、25トラック(うち9個がコント)、トータルタイム80分弱という…
前史のジョナサン・ファイヤー・イーターまで遡れば、彼らのキャリアは既に13年以上ということになる。ワシントンDCが生んだ蒼き暴れ馬時代からNYシーンのガレージ新星へ、そしてミュージシャンズ・ミュージシャン…
ファースト・シングル“ナナナ”のビデオクリップがそのものずばりだったけれど、ジェラルド・ウェイという人は、ヒーローへの憧れをいまだ傷つけることなく大事に抱えている人なのだと思う。戦隊モノごっこをやる…
配信限定を含む、04年以降にリリースされた全てのシングル曲、そして5曲の新曲も加わったコンピレーション2枚組。04年の『SINGLE COLLECTION VOL.1』が、日本のポップ・ミュージックにおけるビッグバンそのものを…
昨年初頭ぐらいから話題になっていたバンドで、ピザ・オブ・デス関連のイベントを始め、海外でも積極的にライブ・サーキットを重ね、満を持してのアルバム・デビューとなった。 音楽的にはメタル寄りのメタル・コ…
南部でもとりわけユニークなインディ・シーンを抱えるアセンズ出身(現在はブルックリンに移住)のマセラティ。前々作からは、先ごろ亡くなった元!!!のジェリー・フュークスも参加しており、今作には最後のプレイ…
ヘンテコなリズムを叩きながらドラマーが歌っていたり、ファルセット交じりのボーカルの掛け合いがあったり、デコボコなのにダンサブルで、パンキッシュだけど愛嬌がたっぷり。キュー・アンド・ノット・ユーやブラ…
昨年春に「今後レコーディングする予定はない」という発言と共に活動休止に入った……はずのステレオラブの新作が到着した。各々休暇を取った後は各々別のプロジェクトに入ると言ってた彼らが、再び5人揃ってあっ…
待ってました! 2年4ヶ月ぶりにして初のフルアルバムとなるペリドッツの新作。相変わらず、怖ろしいほど才気走っている。狂気と正論が背中合わせになったシュールな詞の世界、澄み切った透明さとエロスが同居する…
まずは詞を読んで欲しい。《かなしみを明日に変えてゆく/いつだってそばにきみを見て時を刻むんだ/とんだ幻想だと/どこの誰が言った》。2番はこう続く。《どこまでも先を描いてゆく/いつだって夢を見て揺れて…
革命的に素晴らしいロックンロール・アルバムだ。普遍的なシングルナンバーから、珍しく女子目線の詞曲、かつてないハイトーンボイスに度肝を抜かれるヘヴィロックの咆哮など、多彩ながらどの曲もキャッチーな訴求…
世界中で、これまでも、そしてこれからも売れ続けるロック・バンドと言えば、間違いなくビートルズとピンク・フロイドである。そのビートルズのリマスター作品に続けとばかりに(?)、久々のシド・バレット・アン…
向井秀徳とLEO今井による異色の新ユニット、Kimonos。初音源『Kimonos』には、細野晴臣の“Sports Men”のカバー、LEO今井のインディーズ時代の名曲“Tokyo Lights”の再録音、ふたりで作詞・作曲・編曲を手がけた…
今年デビュー15周年を迎えた平井堅の、カップリング・ベスト全33曲。『裏歌バカ』のタイトルこそが象徴的だが、1曲ずつ聴き返して思うのは、この人にはつくづく裏も表もないんだよなあ、ということ。つまり、いわ…
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