いよいよはじまったJAPAN JAM BEACH 2016。前説に登場した当フェスの総合プロデューサー・渋谷陽一が「最高のフェス日和」と語ったが、まぶしい日差しに海風が心地好い。
SEASIDE STAGEを幕開けるのは、東京カランコロン。一番手から、当フェス名物のセッションが行なわれる豪華さだ。ゲストはマキタスポーツ……この二者はどんな関係性が？というところだが、渋谷曰く「カランコロンから歌のうまい人とコラボしたいと、まず挙がったのがサム・スミス。ギャラとスケジュールの都合で叶わなかったが、日本で歌がうまいといえばこの人」と白羽の矢が立ったのが、マキタスポーツ。よってどんなライヴとなるか、まるで未知数。

「楽しむ準備はできてますか？」といういちろー（Vocal/Guitar）の声から、“いっせーの、せ！”で元気よく演奏をスタートし、“シンクロする”のマジカルなバンドサウンドに、オーディエンス一体となってハンドクラップする。頭から多幸感たっぷりだ。

「セッションに特別ゲストをお招きしています」といういちろーの紹介で登場したマキタスポーツは、「ギャラとスケジュールの都合で、マキタスポーツになったよ」と笑いを起こす。そして歌われたのはマキタスポーツの曲“歌うまい歌”。マキタスポーツが、「♪歌、うま～い」と美声を響かせれば、いちろーも「♪僕も、うま～い」と応戦。マキタスポーツがヨーデル風に歌えば、いちろーは演歌調で歌ったりとエンドレス状態の“歌うまい歌”でオーディエンスを笑顔にする。
そして「こんなもんじゃないぞビーチ！　セイッ！」とマキタスポーツが煽りながら“J-POPって素敵ね”も共に歌い、会場一体のシンガロングで締めくくった。

のっけから歌いっぱなしで、歌のうまくなったオーディエンスとともに、最後はアンセム感たっぷりの“カラフルカラフル”を歌った、東京カランコロン。「いい声ありがとうございました」（いちろー）と5人はさわやかに手を振ってステージを終えた。（吉羽さおり）

このフェスの模様を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号（5/30発売）」にてレポートします。お楽しみに！