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SUNSET STAGE 17:30

海は似合わない、でも夕陽はすばらしく似合う人たち

KEYTALK“Monster Dance”に合わせ、柴田隆浩(Vocal&Guitar)と梅津拓也(Bass)に加え、サポートドラムのマシータまで両腕を振ってダンス──という忘れらんねえよらしいオープニングに、まず爆笑を食らわされる。そして柴田、「一昨日、相武紗季が結婚を発表しました!」というわけで「相武紗季!」「別れろ!」というロクでもない掛け合いをオーディエンスに求めてから“この街には君がいない”でスタート。続いてはアッパーかつメロウな“体内ラブ”、そして“CからはじまるABC”、と、息をもつかせぬ連打。
「気がついたら後輩と思ってたバンドが次々と『Mステ』に出やがって!俺は次は夜ダンあたりが危ないと思ってる!」と、おなじみの柴田節でまた爆笑をさらい、JAPAN JAM初出演の喜びを言葉にし、「みんなで『爆弾ジョニー、復活おめでとう』って言いましょう!」と呼びかけ、その声に包まれて4/18に活動再開をアナウンスしたばかりの爆弾ジョニーのキーボード、ロマンチック☆安田が登場。

フラカン“真冬の盆踊り”から借りっぱなしの「ヨサホイ」コールに続いて“ばかばっか”へなだれ込み、間髪入れず“寝てらんねえよ”へ。意外なことにこの曲にピアノ、すごくハマる。柴田、「ヤバいでしょこれ、ちょっとゲス極っぽかったでしょ?」。そして「爆弾ジョニー、バンドやろうぜ!」と叫び、“バンドやろうぜ”を歌い始めるという、「何、この美しい瞬間!?」みたいな展開に。涙腺にくる。
ロマンチック☆安田が去り、笑いと感動だらけの柴田のMC(でも長いので略)を経て、“別れの歌”と“この高鳴りをなんと呼ぶ”のメロディを聴き手にぶっ刺す。最後の“忘れらんねえよ”では、オーディエンスみんなが携帯をサイリウムのように振って歌う中、再びロマンチック☆安田が加わって全員でジャンプしてシメ。あけすけでかっこ悪くて痛快で、そしてどうしようもなく泣ける忘れらんねえよ、今日も最高だった。(兵庫慎司)

このフェスの模様を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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