レポート一覧

SKY STAGE 19:55

ビーチを音楽探検の舞台に変えた情熱の音

JAPAN JAM BEACH 2016の大トリを飾るのは同フェス初登場・サカナクション! まずはステージ前面にPCを並べたスタイルで“ミュージック”。夜のビーチを一気に秘めやかな高揚感に包み、満場のダンスとジャンプを巻き起こしていく。そして、曲中にバンドスタイルへとチェンジすると、その音像はよりいっそうハイパーな肉体性を帯びて、ビーチ一面の歌声とハンドウェーブを呼び起こしていく。
さらに“アルクアラウンド”で大地を揺さぶり、“モノクロトウキョー”を経て踊り子ダンサーの艶舞とともに“夜の踊り子”へ……と立て続けにサカナクション・アンセムを連射する5人。「一緒に音楽探検しましょう!」と山口一郎(vocal guitar)が呼びかけて“SAKANATRIBE TRANCE MIX”へ突入、岡崎英美(keyboard)&江島啓一(drums)のトランスビート+岩寺基晴(guitar)&草刈愛美(bass)の和太鼓乱打がせめぎ合う中、山口がPOI(光るスティック)をぶん回すと「サカナクション」「JAPAN JAM BEACH」「SAKANATRIBE」のロゴが浮かび上がる! ますます激しくなるビーチのダンスと熱狂は、そのままノンストップで披露された“アイデンティティ”“ルーキー”で天井知らずに極まっていく。

本編最後の“新宝島”をひときわエモーショナルに響かせた後、アンコールでは一面のクラップを受けながら正真正銘この日のラストナンバー“Aoi”へ。壮麗なコーラスワークに応えて湧き起こる大合唱を、凛とした山口のヴォーカリゼーションと渾身のアンサンブルがでっかく受け止め、歓喜の彼方へと導いていく。終わりゆく祝祭の時間を楽しみ尽くすように、誰もが本能のままに踊り、歌い、跳ね、砂浜を揺らす……最高のグランドフィナーレをありがとう、サカナクション!(高橋智樹)

このフェスの模様を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

このレポートをシェアする