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SUNSET STAGE 19:00

熱い思いを形にした、両想いコラボが実現

SUNSET STAGEの大トリは、昨年このステージで2日目のトップバッターとして登場したBLUE ENCOUNT。まずは“アンバランス”から、タフな演奏を響きわたらせた。遥か彼方まで、ビーチはみっちりと人が埋め尽くしている。田邊駿一(Vo. Gt.)は、客席に照明を当てるようにお願いし、その人の多さに、「やべえ! た、の、し、い!」と、興奮を露わにする。
MCでは、中止になった昨日のことに触れ、自然の力は残酷だと告げる田邊。「つい最近、俺らも感じました」と、出身の熊本で起きた地震について、その時東京にいて何もできなかった無念さも語った。「こんな気持ちでステージに立つ資格はないと思っていた。でもやっぱりお前らすげえよ。なんでここにいる人を信じられないんだ、馬鹿野郎って教えられた気がする。歌わせてくれてありがとうございます」と、田邊はいつにも増して感情をぶちまける。高村佳秀(Dr.)、江口雄也(Gt.)、辻村勇太(Ba.)が、その熱い思いを音に乗せた“だいじょうぶ”は、すでにクライマックスかという、白熱のステージとなった。

そしてここで本日最後のコラボレーション、お互いのラブコールが実ったというBLUE ENCOUNT×金井政人(BIGMAMA)によるスペシャルセッションへ。歓声で迎えられた金井が、「会いたかったよ! 幕張」と言えば、「もうワンマンじゃないですか!」と田邊がジェラシーを抱く盛り上がりになる。BIGMAMAは昨日出演予定だったこともあり「2日分、ここでぶちまけてもいいですか」(金井)と声を上げる。強力なタッグで歌われた“もっと光を”は、熱い思いがこれでもかと籠ったエモいコラボとなった。
後半は、“NEVER ENDING STORY”“LIVER”、そして“DAY×DAY”とノンストップで連投。“LIVER”では、ビーチ一面でタオルが回転する美しい光景を生み出した。昂揚感に包まれたまま、ラストは“THANKS”。4人は、あふれ出る思いをとびきりの笑顔に変えて、SUNSET STAGEを締めくくった。(吉羽さおり)

このフェスの模様を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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