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SEASIDE STAGE 11:30

まさにダンス天国!

朝イチから大量のオーディエンスが集結する中、当フェス総合プロデューサー渋谷陽一の前説に続き、フレデリックがオンステージ、“オワラセナイト”でスタート。まず軽く場をあたため、アップテンポな“愛の迷惑”でさらに踊らせ、“ディスコプール”が始まると、でっかいハンドクラップがSEASIDE STAGEを包む。

天気がいいのも含め、今ここに集まっている人たちが放つめいっぱい陽性で貪欲なムードも含め、すごく気分いい光景が広がっている。もちろんその中心には、フレデリックのバンドグルーヴが。軽やかで、ダンサブルで、どこかユーモラスで、すべてを俯瞰しているようで、でもとても切実で──それらを「理解させる」のではなく一瞬で「感じさせる」このバンドの肉体性、ちょっとすごい。次の“プロレスごっこのフラフープ”までの4曲、本当にあっという間。

三原健司(Vo./Gt.)と三原康司(Ba./Cho.)のMCをはさんで突入した“トライアングルサマー”を経て、「ここJAPAN JAM BEACHで新曲をやって、あんたたちと遊びたいんです!」(健司)という紹介から、6/15リリースの初のシングル“オンリーワンダー”へ。今後必ずライヴで演奏されていくことになるであろうこのキラーチューンに、オーディエンスはあっついリアクションで応える。
ラストは“オドループ”。《カスタネットがほらたんたん/たたたたんたたんたんたたんたん》でばっちりハンドクラップがキマり、サビの《踊ってない夜を知らない/踊ってない夜が気に入らない》ではシンガロングが……いや、声を張り上げるメロディではないのでみんなの声が響きわたる感じではないが、口元を見ると全員が歌っている、そういう感じまで含めてフレデリックらしい時間だった。いい日になりそう。(兵庫慎司)

このフェスの模様を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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