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SKY STAGE 18:15

紅蓮の祝祭空間を描いたロックと冒険心

陽が傾き始めて一気に涼しさを増した幕張のビーチを、紅蓮のロック解放区へと染め上げたのは[Alexandros]! 雄大なロックバラード“Adventure”でSKY STAGEを一面シンガロングで埋め尽くしたかと思うと、「JAPAN JAM!」という川上洋平(VOCAL&GUITAR)のシャウトから“Girl A”へ。白井眞輝(GUITAR)/磯部寛之(BASS&CHORUS)/庄村聡泰(DRUMS)とともに撃ち放つリフの強度に、砂浜が激しく揺れる! ロックと[Alexandros]とオーディエンスの相愛関係そのもののような熱狂空間。最高の風景だ。

キラーアンセムも最新曲群も織り重ねてバンドの「今」を鮮烈にアピールしてみせた彼ら。昨年12月には2万3千人を動員した幕張メッセでのワンマンライヴも大成功させたその爆風のようなロックンロール越しに、8ビートのロマンもダンサブルなリズムの高揚感も自在に描き出し、観客の高らかな歌声とクラップを呼び起こして、浜辺の風景を刻一刻と熱く震わせていく。サポートキーボードのピアノ&ストリングスサウンドとともに響かせた最新シングル曲“NEW WALL”の壮麗な歌が、さらなるロックの新次元を目指す彼らの冒険心を照らすように目映く鳴り渡った。

「ここまでぶっ続けちゃいましたけど、楽しんでますか!」と言いつつアコギを構えた川上。「昨日中止になっちゃったんで、昨日出演するはずだった人の歌を一瞬……」とORANGE RANGE“花”のサビを披露してビーチを沸かせたところで、最後に歌い上げたのはアコースティックアレンジの“ワタリドリ”。力強い包容力とともに広がった歌とサウンドが、熱演の最後を美しく彩っていた。そしてJAPAN JAM BEACH 2016はいよいよフィナーレへ!(高橋智樹)

このフェスの模様を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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