徹底ロングレポート！ 初の生配信ライブ「KEEP OUT THEATER」、そのすべて
そして次号、初の表紙巻頭、大決定！ 2万字インタビュー×2でふたりの真実に迫る
文＝杉浦美恵 撮影＝Kato Shumpei
YOASOBI初のワンマンライブが2月14日に生配信された。「小説を音楽にする」というコンセプトのもと、これまで作品世界を重視し、楽曲を公開するごとに多くのリスナーの耳を惹きつけてきた。しかし彼らはその匿名性を必ずしも全面に押し出しているわけではない。様々なメディアにインタビューで登場したり、昨年末の『紅白歌合戦』での演奏も記憶に新しい。とはいえ、これまで実質上のライブ活動はまだ行っておらず、今回の初ワンマンライブには、開催発表時から多くの期待が寄せられた。オンラインでの生配信となったこのライブは想像以上の芸術性とリアルな存在感を見せつけた非常に素晴らしいものだったのだ。ライブからすでに数日が経過した今も、その余韻は冷めることなく、むしろオンタイムで視聴していた時よりも、Ayase（Composer）とikura（Vo）、そしてバンドメンバーたちの実体は徐々にその輪郭が濃くなり──つまり反芻するごとに鮮明になり──YOASOBIという実在とその音楽性が、はっきりと脳に記憶された。（以下、本誌記事に続く）
（『ROCKIN'ON JAPAN』2021年4月号より抜粋）
『ROCKIN'ON JAPAN』2021年4月号
