UNISON SQUARE GARDENのフロントマンが新しいことを始めたっていう目で見られるフィルターを剥がすのに、アルバム3枚かかると思ってる(斎藤)
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』4月号にXIIX 斎藤宏介・須藤優が登場!俺がこのバンドでやりたいことは、やっぱり誰にもできないこと。誰も聴いたことない音楽。ふたりでしかやれない音楽(須藤)
斎藤宏介・須藤優、セカンドアルバム『USELESS』を語る!
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=草場雄介
UNISON SQUARE GARDENのフロントマン斎藤宏介と、米津玄師やaikoのサポートなどで活躍しているアレンジャー・ベースプレイヤーの須藤優が組んだ新バンド・XIIX(テントゥエンティ)が、早くもセカンドアルバム『USELESS』を完成させた。前作からわずか1年。決してサイドプロジェクトではないという本気度が、このハイペースなリリースから伝わってくる。
デビューアルバム『White White』は、あのユニゾンの斎藤がラップやるのか?とか、こんな色っぽい歌詞を歌うのか?とかそういう予想外の驚きとともに、これまでになかった新しいJ-POPを提示していたが、この『USELESS』はもっと振り切った形で、ポップな曲はもっとポップに、バラードは超バラードに、アグレッシヴなポップはもっと攻撃的に、派手に展開している。ギターもベースも弾きまくって歌詞もストレートで鮮やかだ。
こんなにもポップな作風になったのには理由があって、ふたりはそれを正直に語ってくれた。XIIXがXIIXでなければならない意味を確かめたうえで、XIIXに音楽人生を賭けようとしている、そういうふたりの思いが伝わるアルバムであり、それを語る言葉からも感じられる。(山崎洋一郎)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年4月号より抜粋)