ひとりの部屋でぼーっと耽る、考え事をしているような、していないような、無駄なようで、無駄じゃない時間が増えた。なかなか特別なイベントは発生しないけれど、逆に日常の大切さも知った。だからとりあえず、日…
ポップスを塗り替えるポップス すごく不思議なポップアルバムだ。室内楽のようなミニマリズムとスタジアムレベルのスケール感がごく当たり前のように同居している。過ぎていく時間へのセンチメントと不変の愛の喜…
miwaの約1年ぶりのシングルは、劇場オリジナルアニメーション『神在月のこども』の主題歌。作品の主人公「カンナ」の名前を冠した“神無-KANNA-“は、神の使いであるうさぎに導かれて旅をするカンナに力強く寄り添…
前作から約2年ぶりのフルアルバムは、全編「ロックンロール」をテーマに掲げた全13曲入り。「ロック」ではなく「ロックンロール」のエッセンスが存分に詰め込まれている。と言ってもそこはユニコーンのこと。単な…
今やロックバンドの定義も幅広いけれど、歩みや思想や、もちろん楽曲を含めて「物語」が愛される、というところは軸にあると思う。WANIMAは、才能と状況が交差して浮上するタイミングが絶妙だったため、楽曲は誰も…
危ういのにキャッチーで、悲痛なのにユニーク。天性のバランス感覚が、人々の心の奥に巣食う劣等感や憎悪、嫉妬心を救済する。コンポーザー・ぷすを中心としたクリエイター集団の、結成2周年を記念した2ndフルアル…
2021年初楽曲は、バンドにとって初のCM曲書き下ろし。WEB CMのテーマである「高校生の日常」と、キャッチコピーの「ふつうって、スーパー最高。」から着想を得て、ソングライターの松本ユウ(Vo・G)が自身の高校…
なんでもかんでも手に入れたがる人たちがいる。お金とか、SNSの数字とか、他人を思い通りに動かすための力とか……。まあ、そういうのも悪くないんだろうし、くれるならもらわないでもない。でも、自分が欲しがれ…
ロックバンドとしての使命感とプライドを全部抱えて、光あふれるポップの新次元へと自ら歩みを進めるような、決然とした歌とサウンドの開放感。「君」への祈りにも似た真摯な想いを《急がないで スローなステップ…
この人を追い続けて20年以上経つもんで、作品のインターバルが開きまくることにも慣れっこだし、ただし新しい音源を聴いて「あっちゃあ、変なほうに行っちゃった」とか思ったことはないし、いまだに多数のファンか…
ロック好きに、バンド仲間に、そして彼ら自身に、これ以上ぜいたくなギフトがあるだろうか!? ゆかりの深い5組のアーティストが楽曲を提供した、a flood of circleの結成15周年企画盤。田淵智也(UNISON SQUARE GAR…
2022年に迎えるデビュー30周年を記念して、30曲を選んでセルフカバーする旨を先日発表したウルフルズ。その第1弾が本作だ。“バンザイ~好きでよかった~”や“かわいいひと”などはラブソングとしての不朽の輝き…
たとえば、《コカコーラのみさし あきびんにスイセンカ》(“スイセンカ”)というライン。コーラは飲み止しなのか? 空いているのか? たとえば、《言葉の幻想はもう終わったって》(“ショートカットのあの娘…
6月25日に突如リリースされた3作目のデジタルシングルで、ミュージックビデオは1ヶ月と経たずに50万回超の再生回数を記録。タイトルのギリシア語“πανσπερμία”は「パンスペルミア」という読みで、地球…
Vaundyの新曲が発表されるたびに、彼のマルチな才能に何度も驚かされてきた。様々なジャンルを軽やかに往来しながら、それぞれのジャンルの本質をシャープに射抜いたアンセムを次々と生み出していく。これは本当に…
“Time Warp”から約1年ぶりとなる新曲は、Amazon Prime Videoの音楽ライブエンターテインメント番組『ザ・マスクド・シンガー』(9月3日配信開始)のテーマソング。タイトなビート&小気味よいベースラインとは対…
1曲目の“宣誓”から、音も言葉も溢れ出すままにぶちまけて始まるtetoの3rdアルバム『愛と例話』。《健康優良不良少年の俺、燃料は未だ音楽》と堂々宣言する“とめられない”など、まさにロックの衝動に身を委ねて…
約2年ぶりのフルアルバム。夢も足も止めずに走ってきた日々を結実させた2ndは、全14曲の隅々までエネルギーが満ち満ちている。《平成!僕たちは息を吸って吐いていました/令和!僕たちは新しい時代の先駆けです》…
人気ボカロPであり、ずとまよの“秒針を噛む”の作曲・アレンジを手掛けたことで知られるぬゆりのソロプロジェクトLanndoの新曲はEveとヨルシカのsuisを迎えた“宇宙の季節”。Eveとヨルシカというと、suisを迎え…
表題曲の“エンパシー”は、王道のロック路線を突き走る痛快なナンバーだ。もちろん、単なるバンドサウンドの延長ではない。この曲においては、『ホームタウン』以降の果敢な音楽的トライアルが美しい形で結実して…
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