現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』2月号にSKY-HIが登場!自分のスタイルはこういう感じなんだなって、すげえクリアに見えたんで。やっと理解できた、音楽を――
SKY-HIはなぜ新作を『THE DEBUT』と名付けたのか?
「自分自身」が映し出された濃密で自由なアルバムを語り尽くす
インタビュー=杉浦美恵 撮影=荒木勇人
SKY-HIの約1年2ヶ月ぶりのアルバム『THE DEBUT』が自身の誕生日である12月12日にリリースされた。これはとても濃密なアルバムである。まるでSKY-HIという存在を自らが分解し、奥の奥まで語り尽くすような楽曲が並ぶ。これは自伝であると言っても差し支えないだろう。限りなくパーソナルな作品だ。1曲目の“I am”で歌われるように、《若手スタートアップオーナー》であり、《オリジナルアイドルラッパー》であり、《No.1プロデューサー》であり、《日高家の長男》であるSKY-HIの、「嘘なし」で綴るリリックが強烈に耳に残る。そのすべてが「自分自身」を表現している。BMSGの社長として、BE:FIRSTをはじめ多くのアーティストを育成する立場にあるSKY-HIは、事務所設立以来、「デビュー」のきっかけやタイミング、その瞬間のことをより深く考えるようになった2年間だったと語ってくれた。そうした状況を経て、SKY-HIが「自分とは?」に向き合うことは必然だったのかもしれない。結果としてこのアルバムはSKY-HIのアーティストとしての感性をより自由に解き放つものとなったのである。曰く「承認欲求も自己顕示欲もまったくない」この純粋な作品は、どのように生まれたのか。そしてなぜ今『THE DEBUT』なのか。SKY-HIが6作目のアルバムにしてたどり着いた境地、そこに至るまでの思考をひもといていく。(杉浦美恵)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年2月号より抜粋)
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