恋する者たちの心情をまっすぐに射抜いた彼女のリリックは、今作でその鋭さをさらに増している。恋人との別れを残酷なまでに淡々と描いた“最後の行ってきます”。車の運転を渋る恋人に《君を死なせたくないって言…
シンプルなリズムとアルペジオに乗せて、夜の街をふらつくように進む歌。アーティストとしての決意が滲む“東京宣言”と“ロックスター”を経てTeleから届けられたのは、どこかプライベートな匂いすら漂うメロウで…
『ユーモア』 “怪盗”“アイラブユー”“黄色”“エメラルド”“ベルベットの詩”といったシングル曲や、YouTube総再生回数1億7000万回超を記録した“水平線”、さらに“秘密のキス”や“ゴールデンアワー”“添…
傑作である。KAAT神奈川芸術劇場での8日連続公演にてプリプロを実施し、バンドメンバーのみならずオーディエンスとの共鳴・共振も含んで制作をスタート。“MIRAI”ではつくばみらい市民計200人+8匹分のテイクの合…
秘められてきた全貌が、ここに来て次々と明らかになっている映画『THE FIRST SLAM DUNK』。そのエンディング主題歌である10-FEETの“第ゼロ感”を聴いて、そして、予告映像との親和性の高さを感じて、やっと、これ…
ずとまよの新作はNetflixで配信中のアニメ映画『雨を告げる漂流団地』の主題歌として書き下ろされた。洒脱なギターリフが貫くどこかノスタルジックなシティポップ感のあるサウンド。1行目の《助けたい表面 寂しさ…
“Set you Free”以来となるシングル曲で、高校球児たちの泣き笑いを描き出した青春コメディ映画『野球部に花束を』主題歌。9月に公開されたMVでは、実に1997年の“Shangri-La”以来となる久々のメンバー出演(そ…
ロックが、とりわけその母国であるアメリカやイギリスを中心にかつての影響力を失っていった2010年代。メキメキと成長を遂げていたONE OK ROCKは、日本国内のシーンを飛び出して世界を舞台に闘い始めた。日本のロ…
“恋風邪にのせて”以来4ヶ月ぶりの自身名義の新曲。“恋風邪にのせて”がゴージャスなポップスであったのに対し、この“走馬灯”は有機的な楽器のアンサンブルが映える90年代オルタナティブロック的なサウンドの…
ドラマ『ナンバMG5』の主題歌となっている“眩光”と新曲“あの日、あの場所”の両A面の配信シングル。KO-SHINのアタック感の強いギターリフで走るWANIMA節全開の“眩光”と、こちらもまた今やWANIMAの確固たるア…
最近いろいろなバンドマンと話していて、意識しているアーティストとしてしょっちゅう名前が出てくるのがVaundy。みんなすげえと驚き、そして悔しがっている。そりゃそうだろうなと思う。これほど自由にジャンルを…
TVアニメ『リーマンズクラブ』のOP“The Warrior”を表題に据えた2ndシングル。“The Warrior”は、竹中雄大(Vo)がコメントしているとおり、「どんなに負けたり失敗をしようとも、自分を信じて己の力で切り開い…
UNISON SQUARE GARDENは現在久しぶりのロングツアーで全国をまわっている最中だ。そしてそのライブで披露する新曲を用意していて、ツアー初日と同日にリリースした。それがこの“Nihil Pip Viper”。ニヒルで?不…
PEOPLE 1のItoをフィーチャーした“リトルダンサー”を含む3曲入りEP。既に公開されている“リトルダンサー”のMVは歌詞も連動したドラマ仕立ての謎解き形式になっており、聴き手をより深くその作品世界へ没入させ…
miletの歌を聴くたびに、「あなたは誰?」と問われているように感じる。彼女の、存在そのものが震えているような歌声の中では、「人はひとりじゃ生きられない」という叫びも、「人は誰しもがひとりなんだ」という…
前ドラマー・庄村聡泰がライブ活動を休止してから、デビュー10周年を挟んで堂々の勇退を迎える期間というのは、ただでさえバンド活動そのものが揺らぎかねない時期だったうえに、コロナ禍によって多くのスケジュー…
ボストンでアイリッシュ魂を燃え立たせ続ける激渋&熱血パンク10作目。リーダーのケン・ケーシーによれば、「トランプ批判だけで37枚アルバムを作れるけど、そんなものより、暗い時代にみんなの気持ちを明るくさ…
2020年4月にEP『ニュース』、8月にデジタルマキシシングル『赤の同盟』の3曲、11月に“青のID”と“命の帳”、2021年1月に“闇なる白”、3月30日には本作“緑酒”、そして夏にはスマホ用ゲームアプリ&テレビア…
ブラック・サバスと言えば、オジー・オズボーン在籍時の初期というイメージが強く、極論すればこの4作目(『ブラック・サバス4』)までをベストに挙げる人が多いのではないか。“悪魔のしるし”(6thアルバム『…
泣かせるなぁー。グランジ・ムーブメントの扉を最初に開けたグループのひとつ、サウンドガーデンのボーカリストにして17年に自死してしまったクリス・コーネルが、その前年にレッチリやエアロスミスとの仕事でお…
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