ブルーハーツの音楽は間違いなく武器である。と同時に、彼らはいつだって武器を所持していない。ナイフ、ハンマー、鉄砲、原爆など、彼らの歌には武器兵器が頻繁に登場するが、それらはことごとく敵側の手中にある…
遠目にはキッチュなポップ・アートのように見える点描画が、実は核爆弾をきっちり並べて描かれた危険なものだった……とでもいうくらい、これまでの東京事変の音楽は聴く側の「距離感」によって大きく姿と意味合い…
2003年10月11日。3万7千人に目撃されて幕を閉じたミッシェル・ガン・エレファントのラストライブが、昨年末にドキュメンタリー映画として公開された。これはそのDVD化だが、改めて観返しても凄すぎる。デビュー当…
ビリっと殻を破る音が聴こえそうなほど、突き抜けたパワーポップを響かせたシングル“YOU&I”から約半年。遂に3rdアルバムが届いた。以前インタビューで斉藤(G/Vo)が、自分たちのことを「雑食系です(笑)」と言って…
DOESって、骨太で男臭いサウンドだから、一見モノクロのイメージだけど、実はめちゃめちゃ目の前に鮮やかな情景を広げてくれるバンドだと思う。この両A面シングルの2曲は、それがわかりやすく表れているのではない…
先のシングル連発攻勢の印象、そして最近のライブでの手応えからして、今回はかなりメッセージ性の強いアルバムになるのではないかと予想していたのだが、その予想はハズレだった。ラスト2曲が“愛でぬりつぶせ”…
清 竜人ってこんなアーティストだったんだ!? 聴きながら感情があまりに揺さぶられたので驚いた。2ndアルバム『WORLD』は何というか、「むきだし」なのだ。感情や思想やエゴを大胆にぶちまけてくる。しかもそれが…
キツネが今年猛プッシュする新人、この北アイルランド出身の3人組トゥー・ドア・シネマ・クラブである。12月に行われたブリティッシュ・アンセムズで初来日を果たしており、まだあどけなさが残るフロントマン=ア…
レゲエ/ダブに寄ったり渋いブルース・フィーリングだったり、07年の前作『サウンドボーイ・ロック』では妙に能天気でギラギラしたパーティ・ファンクを聴かせたりと毎度大掛かりな変化を見せるグルーヴ・アルマダ…
UKではファースト・アルバム『パニック・プリヴェンション』で批評家からの評価を総ナメし、本作リリース時には『NME』の表紙まで飾ってしまったジェイミー・T。ずっと日本盤がリリースされないままで、言葉がかな…
ワープが送り出すポートランド出身の新人デュオ。すでに昨年海外で開催されたWarp20でお披露目済みで、同時期に限定7インチでデビュー。その際の印象は、ノー・エイジやヘルスに通じるハードコアなノイズ・ロック…
改めて言うまでもないことだが、本作はディスク1→2の順序を必ず遵守して観て欲しい。彼らが再結成に至る過程でいくつもの葛藤を乗り越え、良いことばかりではなかった過去を振り返り、傷を癒し、4人の絆を取り戻…
約2年半ぶり、通算7作目となるHIMの新作は、愛の喪失から生まれた前作『ヴィーナス・ドゥーム』のどんよりとした空気とは対極にある溌剌としたエネルギーに満ちている。酒を断ち、新たな愛に出会ったヴィレ・ヴァ…
一昨年デビューし、フジ・ロック08を沸かせた新人のなかでも鮮烈なインパクトを残したブラックマーケット。新人離れしたミュージシャンシップに、とにかく曲が書けてエネルギッシュで、同時期にデビューしたバンド…
男女デュオで、しかもメンバーは童顔の美少年と美少女。そんな構成のユニークさや見た目の麗しさ(と倒錯したセクシシュアリティ)の陰に隠れてきた印象もあるが、ブラッド・レッド・シューズはどこまでも硬派なロ…
頭であれこれ理屈をこねなくても、素敵な音楽というのは一瞬で心を奪ってくれるものなのだ。多くのファンと同様、シングル“ファイアーフライズ”にノックアウトされ、自分だけの宝物を見つけてしまったかのように…
前作『ブラック・スワン』は長い時間をかけて制作されたアルバムだったが、4作目となる今作は、曲作りとレコーディングで3か月ほどとストーリー・オブ・ザ・イヤー史上最短で作られたという。初めて2作続けて同じ…
約2年間サポートを務めてきたドラム・吉野功が正式加入し、3ピースとなったMASS OF THE FERMENTING DREGS、通称マスドレ。がっちり一枚岩となったところで、このメジャー・デビュー・シングルをリリースする。2曲…
近年は若い世代とのコラボも増え、改めてその天才性に注目が集まる矢野顕子。本作は、92年の名盤『SUPER FOLK SONG』からスタートしたピアノ弾き語りシリーズの第4弾である。神奈川県立音楽堂で5日間、名エンジニ…
すごく温かくて希望を感じる曲だ。約1年半ぶりの新曲“コオロギのバイオリン”は、結成から12年の間に生まれた123曲を収めた初の歌詞集『生と死と詞』に収録された8分超の大作。歌詞集封入CDということで、先に松…
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