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陽も傾き涼しさを増したSEASIDE STAGEには、光村龍哉 (Vo.&Gt.)、古村大介 (Gt.)、坂倉心悟 (B.)、対馬祥太郎 (Dr.)の4人がアコースティック・スタイルの「ACO Touches the Walls」として登場! 「現在、ACO Touches the Wallsは無期限活動休止中なんですけど、一夜限りの復活と相成りました。どうぞ、その目と耳と心に焼きつけて帰ってください!」という光村のコールから“夏の大三角形”へ。5月の砂浜の風景を真夏の開放感の真っ只中へと導くように、4人のアンサンブルが爽やかに響き渡り、光村のエモーショナルな歌声が空間を晴れやかに彩っていく。さらに、対馬の叩き出すビートに古村&坂倉もパーカッションで参加した“手をたたけ”が、今この瞬間の歓喜と祝祭感を力強く煽ってくる。曲の後半には光村も加わって怒涛のリズム大会へ突入! アコースティック・サウンドでぐいぐい攻めまくるACO Touches the Wallsのプリミティヴなエネルギーが、砂浜の夕景を熱く震わせていく。

そのまま「飛び跳ねろ、幕張!」という光村の絶叫とともに雪崩れ込んだのは“THE BUNGY”! 楽曲自体が内包するワイルドなカントリー&ロックンロールの躍動感に、アコギの響きが豊潤なヴァイブを吹き込んでいく……と、ここで光村がハットを脱ぎ、光村/古村/坂倉がエレクトリック編成へと素早くチェンジ。「あらためまして、ここからはNICO Touches the Wallsがお送りします! 踊れる準備はできてますか!」のシャウトから“ニワカ雨ニモ負ケズ”のバンド・サウンドが炸裂! 燃え盛る衝動に迷いなく手を伸ばすような光村のヴォーカルが、エッジィ&ダイナミックなロック・アンサンブルと一丸となって、観る者の心と身体をダイレクトに揺さぶってくる。




「去年はアコースティック・アルバムを出したりして、ロック・バンドの姿とは趣向を変えてやってたんですけど、今日をもってACO Touches the Wallsはまた活動停止!(笑)。今は本業のNICO Touches the Wallsのほうに帰りまして、新曲をバシバシ作ってます」と光村。続けて「なので……できたてホヤホヤの新曲を幕張に届けたいと思います!」「異常に速いテンポの曲になってしまいました! 本邦初公開!」という言葉とともに轟かせたのは、6月24日リリースのニュー・シングル曲“まっすぐなうた”。アコースティックの活動を通して「カッコつけてたものがちっとも必要じゃなかったって気づかされました」と光村自身も話していたとおり、脇目も振らずにロックど真ん中へと疾駆するアグレッシヴなナンバーが、勢いよくアクセルを踏み込んだNICOの「今」のバイタリティをリアルに物語っていた。最後は“天地ガエシ”で狂騒の果てへと加速して大団円! さあ、2日目SEASIDE STAGEもいよいよフィナーレへ!(高橋智樹)




この3日間を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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NICO Touches the Walls
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