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THE BAWDIESの灼熱のロックンロール・ショーに続いて登場するのは、OKAMOTO'S。「俺たちまだ本気じゃないから」(オカモトショウ(Vox))と言うと、サウンド・チェックをしながら、ちょうどSKY STAGEでライヴ中のきゃりーぱみゅぱみゅの“にんじゃりばんばん”をやったり、ビーチに合う曲を、とサザンオールスターズの“勝手にシンドバッド”をやったりと、ひと足早くステージに集まった人を飽きさせないエンターテイナーぶりを発揮。その盛り上がりに誘われるように、本番がはじまる前にビーチはすでにたくさんの人で埋まっていた。

そして登場とともにオカモトショウが「盛り上がっていこうぜ」と叫ぶと、オカモトレイジ(Drs)が気持ちよく跳ねたダンサブルなビートを叩き、ハマ・オカモト(B)のリズミカルなベースとオカモトコウキ(Gtr)のアグレッシヴなギターがオーディエンスのジャンプを誘う。ここからビーチは一気にダンス・フロアになって、夕方のまばゆい太陽をミラーボールに人々はステップを踏み、歓声を上げていく。




“SEXY BODY”では、オカモトショウがジャケットを脱ぎ、ステージからつんのめる勢いで大きく手を振り、腕を高く突き上げながら大ぶりな指揮者のようにオーディエンスをサウンドへと引き込み、時にはむちゃくちゃなダンスを踊って全身でそのビートを表現する。“Beek”では、より自由に4人が体でリズムを生みだし、それがしなやかなグルーヴとなってオーディエンスを熱狂させていく。テクニカルな面でのうまさや洒落っ気たっぷりの音への嗅覚の鋭さがあるのはもちろん、それを上回る、体すべてを使ってリズムを掴みにいく泥臭くもエネルギッシュな音の取っ組み合いが彼らのロックンロールの面白さだ。その動きに、ついついこちらの体も動いてしまう。「どうだい、これから俺たちとブギーしないかい?」(ショウ)という問いかけでスタートした“まじないの唄”はその真骨頂。途中でフリーズするシアトリカルな演出から、一転してカオティックなアンサンブルでオーディエンスを興奮の渦へと引き込んでいく。圧巻のパワーだ。

後半、6月にリリースするシングルから“Dance With You”が披露された。ダンサブルだが、衝動を研ぎ澄ませ、青白く燃える炎を感じさせるロックンロール・ナンバーで攻めた後は、 “Let's Go! Hurry Up!”“JOY JOY JOY”で再び晴れやかなダンス天国へとオーディエンスを誘う。柔らかにとろけた夕日を浴びて踊る、最高の時間だった。(吉羽さおり)




この3日間を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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OKAMOTO'S
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