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サウンド・チェック時から「JAPAN JAM BEACH! 夏だぜー! ちがうぜ、初夏だぜー!」(ヨコタ シンノスケ(Key/Vo))と盛り上げ、“OS”と“スベテヨシゼンカナヤバジュモン”の2曲を披露する大盤振る舞いで、フィールドに砂煙を巻き起こしていたキュウソネコカミ。 本番は、お馴染みアニメ『ONE PIECE』のオープニング曲にのせて、ソゴウ タイスケ(Dr)、カワクボ タクロウ(Ba)、オカザワ カズマ(Gt)、ヨコタが筋斗雲にヤマサキ セイヤ(Vo/Gt)を乗せて担ぎにぎやかに登場。オーディエンスの心をギュッと掴んだまま、パンキッシュな“JP”でさっそくビーチをジャンプの嵐にしていく。続く“良いDJ”も、オーディエンスはジャンプに手拍子にと砂煙を起こす。とにかく、熱い。大型ヴィジョンに会場内の様子が映されると、ビーチの奥の方まで人がびっしりだ。そんなオーディエンスが一体となって、“ファントムバイブレーション”では《スマホはもはや俺の臓器》!の大合唱が起こり、“GALAXY”では宇宙人のダンスもぴたりと揃う光景は圧巻だ。




「いつもは暗いライヴハウスとか、大きな会場でも暗いところでやることも多いやん。こういう明るいところでやるの初めてで、宇宙人のダンス、結構みんなやってる!って、キュウソのこと知ってる!って思った」と、セイヤ。目下フェスにおいて、遊び心満点のサウンドはもちろん「何かやってくれるだろう」感がダントツな、最狂で最高のステージングで魅せるバンドがキュウソネコカミだ。 「僕らの前がゴールデンボンバー、そしてキュウソネコカミということで、このステージはメガシャキ繋がりを感じますね」と紹介された次の曲は、現在オンエア中のCMソング“メガシェイクイット(仮)”(新曲)。ウルトラ・キャッチーな歌に、商品の会社名にかけてハウス・ミュージックがサウンドに盛り込まれているのがキュウソらしい。思い思いにステップを踏んだあと、“KMDT25”では日本の伝統的ステップ、盆踊りで大きな群舞を作る。民謡的なギター・フレーズに、「ドンドンドン、タカ、ドドンガドン!」をみんなで唱和して、ビーチはあっという間に盆踊り会場に変わっていった。



「次は、ヤンキー怖いって叫ぶ曲ですね」(セイヤ)という声でスタートしたのが、“DQNなりたい、40代で死にたい”。「ちなみにこの海の先が房総半島で、木更津になってます。氣志團とかいるようなね。だからあっちを向いて叫ぶといい」(セイヤ)と言いつつ、「こっちを向けー!」「後ろを向けー」「左を向けー」「なんとかSKY STAGE!」とオーディエンスを四方八方に向かせながら《ヤンキーこわい》の大合唱。爽やかな空の下、笑顔で叫ぶ「ヤンキーこわい」、なんとも痛快だ。ラスト曲“ビビった”まで、踊ったり、叫んだり、大笑いしたりの40分。終演後も鳴り止まぬ拍手喝采ならぬ、鳴り止まぬ《ヤンキーこわい》コールで盛り上がり続けたSEASIDE STAGEだった。(吉羽さおり)




この3日間を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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キュウソネコカミ
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