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陽射しの色に夕暮れの気配が混じり始めた1日目後半のSKY STAGEには、the telephonesが登場! “happiness, happiness, happiness”をSEに意気揚々とオンステージして満場のハンドクラップを呼び起こした4人、「JAPAN JAM BEACH! みんな、砂浜で、DISCOしようぜ!! カモン幕張!!!」の石毛 輝(VOX / GUITAR / SYNTHESIZER)のコールから“I Hate DISCOOOOOOO!!!”へ突入! ダンスとパンクとロックンロール極限炸裂的なテレフォンズ・アンセムが、幕張のビーチをでっかく揺さぶっていく。「砂浜で踊ろうぜみんな!」という石毛の言葉とノブこと岡本 伸明(SYNTHSIZER / COWBELL / SHRIEK)のキラッキラのシンセ・サウンドをきっかけに流れ込んだのは“HABANERO”。長島 涼平(BASS / CHORUS)&松本 誠治(DRUMS)のタイトなビートが空気を震わせ、ジャンプと歓喜が弾けまくったところへ、さらに“A.B.C.DISCO​”の多幸感の結晶のようなサウンドと歌が響き渡り、SKY STAGEの風景はさらに熱と純度を増していく。



「ヘイ、JAPAN JAM BEACH! いい天気だし、最高のロケーションですね! 海がない県、埼玉県北浦和からやってまいりました、the telephonesです! 海っていいんだね!」と熱気あふれるオーディエンスに語りかける石毛。「the telephonesは今年が10周年です。3月にベストアルバムを出しました。その中に入ってる新曲を……」というMCに続けて『BEST HIT the telephones』から“Say DISCO”を披露した後、“Hyper Jump​”では石毛の「ジャンプ!」コールとオーディエンスのハイジャンプがせめぎ合い高め合いながら、レッドゾーンの高揚感をさらに熱く強く煽り立てていく。息つく間もなく石毛のコードストロークから突入したのは、名フレーズを集結させたthe telephonesコンセプトソング的なキラーナンバー“D.E.N.W.A​”! そこから続けて「もっと声出るか! 砂浜で、猿のように、猿のように踊ろうぜみんな!」と“Monkey Discooooooo”へ雪崩れ込んでSKY STAGE激震! ロックと衝動と闘争心で高純度のハンドクラップとダンスとシンガロングを描き上げるthe telephonesの、DISCO​の極致とでも呼ぶべき風景が、そこには確かに広がっていた。



ラストを飾った曲は“Don’t Stop The Move, Keep On Dancing!!!​”。祝祭感を全身で謳歌するようなフィールド一面のハンドウェーブが湧き起こって……終了。渾身のアクションに力尽きてバタリと倒れ込むノブ。「We are?」「DISCO!!!」のコール&レスポンスの瞬間を満足げにカメラに収める石毛。5月21日には初の日本武道館ワンマンも控えているthe telephones。今年いっぱいで無期限活動休止を発表していることからくるオーディエンスの寂寞感を、濃密な歓喜で鮮やかに上塗りしてみせる、至上のアクトだった。(高橋智樹)




この3日間を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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