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JAPAN JAM BEACH・1日目全アクトのフィナーレを飾るのはASIAN KUNG-FU GENERATION! 夜の闇に包まれたSKY STAGEに登場した後藤正文(Vo&G)、喜多建介(G&Vo)、山田貴洋(B&Vo)、伊地知潔(Drums)、そしてサポート・キーボードの下村亮介(the chef cooks me)。ゴッチがギターで奏で始めた清冽なコードは“ソラニン”! うおおっと驚きと感激の声が広がり、高々と手を突き上げる満場のオーディエンスの高揚感が、幕張のビーチをでっかく揺さぶっていく。続く“アフターダーク”で沸き上がった熱い歓声に、高々とギターを掲げて応えるゴッチ。さらにゴッチ&喜多のギター・フレーズの応酬から“ブルートレイン”へ突入。山田&キヨシのタイトなリズムがフィールドを力強く揺らし、ゴッチの歌声が涼しい夜風を貫いて伸び上がっていく。会場を包み込む熱気が天井知らずに昇り詰めていく。




「今日あったかいかな?と思って来たら、寒いね(笑)」とゴッチ。「大丈夫。これから熱い曲やるから! いちばんヒットしてる曲をやります」という言葉とともに鳴り渡ったのは“リライト”! 満場のOiコールとともに拳が高々と突き上がり、アグレッシヴな熱演とシンガロングが祝祭空間をさらなる熱狂の頂へと導いていく。すると、今度はその熱量をそのまま最新シングル曲“Easter / 復活祭”にジャック・イン! 5月27日リリースのニューアルバム『Wonder Future』の王道ロックモードの象徴のようなヴァイタリティに満ちたナンバーが、夜の風景を赤く目映く染め上げていく。「あと2曲新曲やります!」というゴッチのコールから、『Wonder Future』から“Little Lennon / 小さなレノン”“Planet of the Apes / 猿の惑星”を連射していく。ストレート&ダイレクトな訴求力を持ちながら、衝動的な「原点回帰」とは一線を画した「今だからこそ」の強さと包容力に満ちたサウンドスケープで会場をびりびりと震わせ、新作に結晶させた「その先の世界」への確かな期待感を巻き起こしていった。

終盤の“君という花”でがっつりビーチを揺らした後、「最後に、せっかく海辺でライヴをやれるので――」(ゴッチ)と披露した“海岸通り”の雄大なメロディとサウンドが水平線の果てまで広がって……本編終了。鳴り止まないハンドクラップの嵐を受けて再び舞台に姿を現したアジカン、至高のロック・アクトのラストに演奏したのは“今を生きて”だった。《駆け出そう世界へ Say yeah!!!/肉体の躍動だ Baby》のフレーズをステージとオーディエンスが一丸となって歌い上げる光景が、強烈な余韻とともに美しく胸に残った。ありがとうアジカン!(高橋智樹)




この3日間を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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ASIAN KUNG-FU GENERATION
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