太陽が高くのぼり、強い日差しがジリジリと肌を焦がすSUNSET STAGE。さらにこのフィールドをアツくする次の出演者は、SWANKY DANKだ。KOJI (Vo&Bs)、YUICHI (Vo&Gt)、KO-TA（Gt）、SHUN（Dr)の4人がステージに登場すると、YUICHIとKO-TAはハンズクラップを促し、待ち構えていたオーディエンスのヴォルテージをさらに上げていく。中央で手を重ねて気合いを入れた後、「天気もよくなったから一緒に騒ごう！」と“misery”を放つ。4人のブライトな轟音が脳を直撃し、開始早々サビのコーラスをオーディエンスに委ねるという信頼関係と熱狂が生まれていた。

「元気ですかー？ いつもライヴハウスでやってるから、外でできるのは気持ちいいです。外で暴れるのは最高でしょ？ おれもそっちにいこうかな（笑）」と話すのは、KOJIである。MCでもステージと観客の距離は近い。「長いことライヴハウスでライヴをやってたら、ここに立てるようになりました。もっとデカいところがあるから、そこにいけるように努力していくから、みなさんよろしくお願いします！ すべて答えが自分の中にあると思います」という彼の真摯なメッセージに続くのは、“the answer”。バンドの決意が込められたようなこの曲がオーディエンスに共振していく様は感動的だ。フィールドに広がる、汗がキラキラと輝くたくさんの手が、彼らの未来を祝福するかのようだった。




ここでサプライズ！　「俺の友達が遊びにきています！」とKOJIが呼び込んだのは、さきほどSKY STAGEのトップバッターを飾った、MY FIRST STORYのHiro(Vo.)！　となったら、次の曲はもちろん、“Sink Like a Stone (feat. Hiro from MY FIRST STORY)”である。ハンドマイクで歌うHiroとKOJI、YUICHIの鮮やかなハーモニーに、オーディエンスから大歓声が上がった。「ラスト2曲だ。おれも全身全霊でいくからついてこれるか？」とさらにアクセルを踏み込むと、オーディエンスが踊り、砂煙が舞うフィールドにKOJIが思わず「最高だよ」とつぶやいた“Listen to the Radio”でクライマックスへ。そして最後に、44秒間の1曲“Promise”でこれでもかと言うほどの狂騒を生み、SWANKY DANKのステージは幕を閉じた。（岡崎咲子）

この３日間を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号（5/30発売）」にてレポートします。お楽しみに！