2日目も真夏のような陽射しが降り注ぐJAPAN JAM BEACH 2015、ここSEASIDE STAGEのトップバッターはゴールデンボンバー！　「鬼龍院くんは、一昨日ここでリハをやりました。昨日はお客さんとして観に来たそうです。そして今日……こんなに気合いの入ったアーティストは他にいません！」という総合プロデューサー・渋谷陽一の前説を受けて鬼龍院 翔（Vo-karu）／喜矢武 豊（Gita-）／歌広場 淳（Be-su）／樽美酒 研二（Doramu（暫定））が意気揚々とステージに登場、「湘南乃風です！」と“睡蓮花”をバックにフィールド一面にタオルをぶん回らせ「うそぴょーん！　ゴールデンボンバーです！」と一発目の“Dance My Generation”でSEASIDE STAGEを一大ダンス天国へと叩き込む。いきなり稀代のエアバンドの本領全開、オーディエンスをクライマックスの熱狂へと導いてみせる。




メンバーが楽器を構え、そのまま“元カレ殺ス”でビーチをがっつり揺さぶった後、「幕張イェー！　おはよー！　もちろん、騙すつもりはありません。楽器は弾いてません！」（鬼龍院）というMCで会場を沸かせていく4人。「フェスでは屋台で焼きとうもろこしを食べたい」と話していた喜矢武は、歌広場が手にした串刺しとうもろこしに口から火を噴いてこんがり焼き上げ、「V系のことを愛してください！」と叫び上げていた樽美酒は穿いていたパンツの両端を肩にかけ、身体を張って「V」を表現してみせる。さらに、焼きとうもろこしを頬張った後で「ワンナイトラブもいいと思います。でも避妊は大事！」と宣誓していた喜矢武は、ヴィジュアル系の美学の結晶のような“ローラの傷だらけ”ではコンドームの着ぐるみ姿で登場し、ヘドバンを決めまくる……MCで張り巡らせた伏線を、ライヴの中で最高の形で炸裂させる4人のエンターテイナー気質が、灼熱のビーチを刻一刻と熱く沸かせていく。




ダンサブルなナンバー“レッツゴーKY”の高揚感に、幕張のビーチは海風も跳ね返しそうなタオル風力発電所状態と化し、《レッツゴーKYイケイケゴーゴー》のコール＆レスポンスが高らかに沸き上がる。最後はもちろん“女々しくて”！　4人の全力の歌とダンスに、あたり一面歓喜の絶頂へ昇り詰めて終了……かと思いきや、歌の途中で喜矢武／樽美酒／歌広場が次々と緑色のペンキを頭からかぶって全身緑色に変身していく。そう、今日は5月4日＝「みどりの日」！　出し惜しみなしの渾身の爆演が、2日目の幕開けを最高の形で飾ってくれた。（高橋智樹）

この３日間を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号（5/30発売）」にてレポートします。お楽しみに！