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いちろー(Vocal/Guitar)、せんせい(Vocal/keybord)、おいたん(Guitar/Chorus)、佐藤全部(Bass)、かみむー氏(Drums)……遠目で見ても誰が誰だかよく分かる、キャラ立ちしまくったメンバーぞろいの東京カランコロン。そんななか、涼しげな短パン姿、さらには白色の頭部だけのマネキンを帽子風に被っている佐藤の存在感は圧倒的であった(マネキンは演奏前に外してしまったが)。メンバーたちの姿を眺めながらワクワクしていていると、1曲目“恋のマシンガン”から演奏がスタート。キラキラ溢れ返るカラフルなサウンドが楽しい。いちろーはカオシレーターを操作しながら飛び跳ね、早くもテンションMAXの様子。続いて、疾走感溢れるサウンドで盛り上げた“16のbeat”。3曲目は「ゴールデンウィークにまつわるすごく昔の曲をやります」という説明を添えた“I.M.G.W.”(せんせいが平泳ぎ風の振り付けをしながら佐藤に近づき、彼のベースの弦を正面からはじく、効果音のような間奏がインパクト抜群だった)。オリジナリティたっぷりなナンバーの数々が、みるみるうちに観客の心を掴んでいった。



「観にきてくれて嬉しいです。めちゃくちゃフェス日和ですね?」と、いちろーが観客に語りかけたMCタイムを挟み、ライヴは後半戦へ。軽快なビートが激しい手拍子を誘った“泣き虫ファイター”、顔を紅潮させながらシャウトして歌ういちろーのパフォーマンス、エモーショナルに爆発するバンドサウンドが猛烈にカッコよかった“笑うドッペルゲンガー”。強力な2曲が連発されて観客はますます大喜びである。

「最後に1曲。1月に出したニューアルバムから、大事な曲を最後にやって終わります。7月にワンマンをやるので、よかったら遊びに来てください」。いちろーが挨拶をしてラストに届けてくれたのは“ヒールに願いを”。CDで聴いてもとても胸に沁みる曲だが、心地よい海風が吹くなかで聴くと一際気持ちいい。この曲がますます好きにならずにはいられない、素敵な演奏であった。(田中大)





この3日間を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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東京カランコロン
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