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はやくも夏の到来を告げるような快晴に恵まれ、JAPAN JAM BEACH 2015がいよいよ幕を開ける。「お待たせしました! JAPAN JAM BEACH 2015スタートです! 準備はいいですか?」という総合プロデューサー・渋谷陽一の高らかな前説に続きトップバッターを務めるのは、「夏冬は9年連続皆勤賞ですが、JAPAN JAMには初登場」というBase Ball Bear! XTC“Making Plans for Nijel”のSEとともに堀之内大介(Dr&Cho)が走り、その後にメンバーが続くようにステージインし、1曲目は“ファンファーレがきこえる”。「1,2,3,4!」という堀之内のカウントから、“LOVE MATHEMATICS”へと続く。堀之内のタイトなドラム、足を左右に揺らしながら刻む関根史織(B&Cho)のアグレッシブなビート、そして湯浅将平(G)の鮮烈なギターサウンドが疾走感のある極上のアンサンブルを生み出す。バンドのいまの好調っぷりを示す、最高のスタートとなった。




今日のライヴを「松屋でいうと朝定食。いきなり牛丼、牛皿が食べられないときに鮭がいい」「朝定食でいうと、次の曲は温泉卵みたいな曲です」とたとえる小出祐介(G&Vo)のMCから、甘酸っぱい感情を真空パックしたような楽曲“short hair”へ。小出の全身から絞り出すような叫びが、日常から生まれる彼らの歌に凄みを加えながら、それは砂浜、そして海へと響き渡っていく。

「10代から始めたんですけど。いつまでも爽やかな曲をやってると思ったら、30歳になって、バンドがいい感じになったなと思いまして、これからライヴとかいっぱいやっていきたいなと思います。そんな僕らの現場主義みたいな気持ちを込めた曲をやります」という小出のMCから、ライヴはクライマックスへ。“Tabibito In The Dark”の「いくぞー!」という小出のかけ声とともに、盛り上がりはさらに加速度を増し、ビーチがさらなる熱狂空間へと化していく。“ELECTRIC SUMMER”ではoiコールと大合唱が沸き上がり、ラストは“PERFECT BLUE”でフィニッシュ。来年にはメジャーデビュー10年、結成15年を迎えるというバンドの充実した現在地と、その貫禄をまざまざと見せつけるようなライヴだった。(岡崎咲子)




この3日間を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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Base Ball Bear
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