【知りたい】ヤングオオハラ、複雑な日常から唯一無二の「キラキラ」を掬い上げる沖縄が生んだニューカマー

【知りたい】ヤングオオハラ、複雑な日常から唯一無二の「キラキラ」を掬い上げる沖縄が生んだニューカマー
《太陽にタッチして そのままどこまでも焼きつきたいのに/バカのまま死ねないだろう 強くもっと強く抱き寄せて離さない》(“キラキラ”)

「音楽で日常を歌う」という言葉はレトリックとしては珍しくないが、日常を音楽という形にするのは実はとても難しい。そのまま楽曲化したら長尺の変態プログレ組曲になってしまいそうなくらい、僕らの日常生活は(自分で思う以上に)複雑でこんがらがったものだからだ。そこで大事なのは、そんな日常風景からいかに「大事なもの」だけを掬い取ることができるか?という点だ。


8月21日に2ndミニアルバム『YOUNG☆TONE』をリリースした沖縄在住の若き4ピースバンド=ヤングオオハラが突出しているのは、まさにその「大事なもの」を迷いなく掴み上げる視線の確かさであり、それをそのまま太陽風の如き生命力とともに高々と掲げるハローユキトモ(Vo・G)の熱唱のダイナミズムであり、多彩なジャンルへの探究心あふれる音楽性のすべてをポピュラリティ満載のロックへと昇華する4人のバンドマジックである。

《今日もうまく笑えなくて怖く見られる/不器用さ100パーセントの僕の気持ちよ、どうか伝われ》(“アイラ・ビュー”)

《僕がいく道はどこにあるのか/僕にはわかりませんが/ただ一本のタバコさえあれば/僕はここに居る》(“中南海”)

《言えない、言えない本当の事は/言えない、言えないよ、/茶化して誤魔化して、掻き消してしまえよ》(“決勝戦”)


ハローユキトモ、ヨウヘイギマ(G)、ミツキング(B)、ノリバルカン(Dr)の4人で2016年に始動したヤングオオハラ。昨年夏には「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」、「RISING SUN ROCK FESTIVAL2018 in EZO」、「BAYCAMP2018」といったフェスのオーディションを次々に制して実際に出演を果たしていたり、今年に入ってからもニューカマーの登竜門的ツアー「スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2019」に参加していたり……と快進撃を続けている姿を目撃した方も少なくないことと思う。

彼らの音楽は何より、苦悩も葛藤も満載の僕らの日常、つまり僕らが不器用ながらも生きていることそのものが、そのあるがままで「輝かしさ」に満ちている――ということを、「生活」と「音楽」の間のノイズや変数を限りなく無効化しながらまっすぐに鳴らしてくる。

《僕らの音楽が鋭く尖って/君を突き刺す/脳みそを濡らせ/生きた音楽が全方位から/君を飲み込んでゆく/魔法のようだな》(MAGIC)

10月からは初の全国ツアー「OOHARA EXPRESS 2019秋」の開催も決定している。まさに上昇気流の真っ只中にあるヤングオオハラ。ライブハウスのフロアごと陽光あふれる祝祭空間へ変えるような音楽の高揚感を、今こそ体感してほしい。(高橋智樹)

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