【知りたい】Mr.Childrenは「LOVE」をこのように時代を超えて歌い続けてきた!

【知りたい】Mr.Childrenは「LOVE」をこのように時代を超えて歌い続けてきた!
1月にリリースされたMr.Childrenの最新配信シングル“here comes my love”。先日公開のコラムでも触れた通り、運命の荒波に翻弄されても困難に行く手を塞がれても「その先」の人生を泳ぎ進んでいこうとする意志を描ききった名曲だ。が、ここで改めて注目したいのは、今回タイトルにも掲げられている「LOVE」というワードだ。


“LOVE”(アルバム『Versus』/1993年)をはじめ、“ラヴ コネクション”(アルバム『Atomic Heart』/1994年)、“ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~”(アルバム『深海』/1996年)、“Love is Blindness”(シングル『マシンガンをぶっ放せ -Mr.Children Bootleg-』カップリング/1996年)、“LOVE はじめました”(アルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』/2002年)、“and I love you”(アルバム『I ♥ U』/2005年)といった具合に、Mr.Childrenの楽曲にはこれまでにも「LOVE」を表題に掲げたものが存在することはご存知の通りだ。


《でも“愛してる”とは違ってる》と歌っていた“LOVE”から、文字通り「恋は盲目」な状態を《聖者でなんかいられない》と野性的な筆致で焼き付けた“Love is Blindness”までは、いわば男女の駆け引きやエゴも含めた「恋愛模様」を描いた楽曲である。そんな「LOVE」の意味合いが、《意味なんかないさ 深くもないし 韻だって踏んでない/ただ 偽りなく 飾りもない/まぎれもない 想いだけがそこにはあるんだ》と歌う“LOVE はじめました”あたりから転換し始めていることに気づくはずだ。
そして、《君に想いが強く向くほど 臆病になるのが分かって/素直には認められなくて/でも 君が僕につき通してた 嘘をあきらめた日/それが来るのを感じたんだ》と「愛」の確かな手触りを綴った“and I love you”も、《あって当然と思ってたことも/実は奇跡で/数え切れない偶然が重なって/今の君と僕がいる》と歌う“here comes my love”も、明確に「己の人生を懸けて相手の人生を思いやり抱きしめたいと願う博愛的な意志」を描いた楽曲であることがわかる。

「愛」とは「想像力」なんじゃないか――2015年に行われたスタジアムツアー「未完」の日産スタジアム公演のMCで、桜井はブッダのエピソードを引用しながら、あまりに広義な「愛」の意味の中から彼自身が選び取った「愛」の定義について話していた。
そして、その直後に披露した楽曲がまさに“and I love you”であり、さらに《この世界に潜む 怒りや悲しみに/あと何度出会うだろう それを許せるかな?》と渾身の人間愛を綴った“タガタメ”だった――という流れからも、彼の歌う「愛」の在り方はリアルに浮かび上がってくる。


《輝く光じゃなくっても/消えることない心の灯りはいつも/君を照らしてる/祈るように 叫ぶように/この想いがはぐれないように》(“here comes my love”)


言うまでもなく、「LOVE」とタイトルに掲げているか否かにかかわらず、Mr.Childrenの楽曲は今も刻々と「愛」の強さと深さを増しつつある。“here comes my love”はまさにその象徴的な1曲である、ということだ。(高橋智樹)
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