水曜日のカンパネラ

どこまでも軽やかで鮮やかなポップ共犯関係

COUNTDOWN JAPAN初出演の昨年はASTRO ARENAを歓喜で揺らした水曜日のカンパネラ。来年3月の日本武道館初ワンマンを前に、今回は満を持してGALAXY STAGEに登場! ふたりのイエティを伴って舞台に姿を見せたコムアイ(主演/歌唱)、「COUNTDOWN JAPAN! 今年最高のライブにしようか!」と“雪男イエティ”でGALAXY STAGEの熱気としなやかにギアを合わせ、“シャクシャイン”の速射砲ラップで満場の熱気を軽やかにかき混ぜてみせる。

あの独特のアンニュイな語り口で「今年、これ以上大事な仕事ないので。全部出しきりますので! 何にも残さないで大丈夫なんで、私!」とぶっちゃけながら、コムアイはいとも自然に観客丸ごと痛快なポップ共犯関係へと巻き込んでみせる。
ライブ中盤には、来年2月発売のアルバム『SUPERMAN』から新曲2曲を初披露! “一休さん”ではコムアイの指導による「一・九・三」の振り付けがGALAXY STAGEを埋め尽くし、グラフィックポイを駆使したダンサーの演舞と“坂本龍馬”の歌声が、会場をミステリアスな妖艶さで染め上げていく。

「1万5千人の『いい湯だね』聴かしてもらえますでしょうか?」と一面のコール&レスポンスを巻き起こして“ディアブロ”へ突入! さらに“桃太郎”“ラー”とキラーチューンを連射してフィナーレ! “ラー”の鮮烈なエレクトロサウンドを浴びながら、軽快に振り回すポイで「COUNTDOWN JAPAN 16/17」の文字を描き出し、投げキッスを残して去っていったコムアイ。何物にも囚われないポップマジックそのもののようなひとときだった。(高橋智樹)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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