plenty

わらいあおう、という僕らの誓い

今年もいよいよ残り6時間を切ったところで、COSMO STAGEに登場するのはplenty。神聖なムードでSEが鳴り響く中、江沼郁弥(Vocal/Guitar)、新田紀彰(Bass)、中村一太(Drums)がステージに現れる。青白い光の中、浮かび上がるような静けさでそっと音を重ねていき、“よろこびの吟”が始まった。江沼の声の透明感が、会場いっぱいに広がってひとりひとりの心に届き、それぞれの心の中の何かを映し出しているような。そんな緊迫感のある空気感と音に包まれているのはとても気持ちがいい。

続く“in silence”でも丁寧に、しかし大胆に大きな高揚感を生み出し、“待ち合わせの途中”で突き抜けるでっかい歌の威力へと繋いだ。歌の伸びもバンドのアンサンブルも絶好調な様子の彼らの演奏に、オーディエンスも思い切り酔いしれている。
「楽しんでってください!」という短い江沼のMCの後、後半はヒリヒリとしたメッセージをはらんだ “劣勢”、疾走感と共にオーディエンスが手を振り上げた“枠”と、バンドとしての骨太さも存分に発揮。

このステージをサポートしてくれた辻友貴 (cinema staff)を江沼が紹介すると、最後は “嘘さえもつけない距離で”。《言葉とは救いじゃないのさ/ほら、赤子は泣いて ねむり 話さない》という歌詞にハッとさせられ、《わらいあい わらいあおう》と呼びかける今のplentyをとても頼もしく思う。優しい歌だからこそ、泣けてくる。あっという間だったが今のplentyを思い切り感じられた濃厚な時間だった。それにしても歌い終わった時の江沼、めちゃくちゃいい笑顔だったな。(上野三樹)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

12/31のほかのライブレポート

  • HY
    GALAXY STAGE 28:10

    幕張を爽やかに照らしたロックの初日の出

  • DJライブキッズあるある中の人
    ASTRO ARENA 28:00

    DJライブキッズあるある中の人

  • banvox
    ASTRO ARENA 27:10

    banvox

  • Rhythmic Toy World
    MOON STAGE 28:15

    限界を超えた先にある共闘の絆

  • SPECIAL OTHERS
    GALAXY STAGE 27:00

    どこまでもリアルでどこまでも魔法のような音

  • 12/31のほかのエリアレポート

      CDJ16/17は終わらない! ボードにメッセージを描いているあなたが写っているかもしれない

      CDJ16/17は終わらない! ボードにメッセージを描いているあなたが写っているかもしれない

      みんなで思いっきりジャンプした4日間。18万通りのカウントダウン・ジャパンも終わらない!

      みんなで思いっきりジャンプした4日間。18万通りのカウントダウン・ジャパンも終わらない!

      CDJ16/17は終わらない! 仮装しているあなたが写っているかもしれない

      CDJ16/17は終わらない! 仮装しているあなたが写っているかもしれない

      CDJ16/17は終わらない! あなたが写っているかもしれない未公開写真Part.2

      CDJ16/17は終わらない! あなたが写っているかもしれない未公開写真Part.2

      CDJ16/17は終わらない! あなたが写っているかもしれない未公開写真Part.1

      CDJ16/17は終わらない! あなたが写っているかもしれない未公開写真Part.1