HEY-SMITH

怒りも切なさも感謝も全開、疾風怒濤の全13曲!

全国47都道府県62公演の「STOP THE WAR TOUR」を完遂したHEY-SMITH。早速“Come back my dog”に“Dandadan”と、ファストな無国籍フォークパンクがぶっ放されていった。猪狩秀平(Gt/Vo)とYUJI(Ba)は鮮やかなスイッチングやハーモニーを決め、満(Sax)、かなす(Tb)、イイカワケン(Tp)のホーンサウンドが吹き荒れ、Task-n(Dr)のビートはケツを蹴り飛ばすように響き渡る。“Radio”に“Don't Worry My Friend”と楽曲が畳み掛けられる中、バンドに食らいついて歌声を上げるオーディエンスも最高だ。

猪狩は「分かってると思うけど、大ボウ年会のつもりでやろうぜ! ボウは、『忘』れるじゃなくて『暴』れるの方でお願いします!」と告げて“2nd Youth”から“The First Love Song”の甘酸っぱい合唱へと持ち込み、“Jump!!”では生のままの感情が迸るギタープレイも繰り広げる。“Truth Inside”の気高いシンガロングは眩しいほどだ。“Summer Breeze”の後、異国情緒たっぷりな満のサックスから突入する“We sing our song”がまた笑ってしまうほど速い。

そして、「YouTubeで観てたのと全然ちゃうやろ!? 俺たちのこの空間は、絶対にダウンロードさせない!」と燃え上がる“Download Me If You Can”だ。「ほんとさあ、テレビにも出ない、英語で歌う、インディーズの俺たちの音楽を探してくれて本当にありがとう!」と猪狩は晴れやかな笑顔を見せ、“I'M IN DREAM”と“Endless Sorrow”で今回のステージを駆け抜ける。自らの手で明日のための祝砲を鳴らす、最強の楽団がそこにはいた。(小池宏和)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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