coldrain

2017年も刀を研ぎまくる、ラウドシーンの急先鋒

荘厳なSEにGALAXY STAGEは手拍子が沸き、轟音と化した歓声のなか登場したのは、Masato(Vo)、Y.K.C(Gt)、Sugi(Gt)、RxYxO(Ba)、Katsuma(Dr)によるcoldrain。最初の一撃は、“VENA”。のっけから攻撃的なスピードでフロアを揺らし、 “The Revelation”では一斉にジャンプが起こる。国内外のツアーでしのぎを削ってきたサウンドと、バンドとしての求心力の高さは圧巻だ。

「2016年ラウドロックはだいぶ広まった気がします。2017年はcoldrainが結成10年になります。もっともっとあなたたちとラウドロックという音楽をやっていきたいので、宜しく。ここにきたからには、全員で幕張を揺らしませんか」(Masato)と、 “Evolve“と“Six Feet Under”を連打。現在のラウドシーンの立役者のひとつとして、海外でも精力的に進出し勝負しているバンドとして、そのプライドを音に変えていく。

coldrainのバンドとしての馬力を思い知るのは、後半。 重みもキレも増しフロアを蹂躙するビートで、かたっぱしからジャンプさせる“No Escape”、ソリッドでスピード感のあるリフが痛快な“FIRE IN THE SKY”と続き、これでもかというパワーで、コブシをあげさせる。ステージ上は、5人それぞれ強い存在感があって、誰に焦点を当てても面白い。5人が渾然一体となって破壊力あるサウンドを生む、その大車輪ぶりにも興奮する。ラストの“Final Destination”を前に、「2017年も日本のバンドとして誇りを持って活動していく」と宣言したcoldrain。その幸先のいいスタートが切れたのではないか。(吉羽さおり)

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