藤原さくら

年末を彩る温かな“Soup”!

「今日はよろしくお願いしまーす!」とアコースティックギターを抱えて登場した、藤原さくら。1曲目の“BABY”から《次会えるのはいつ?って また聞いてよ》なんて歌詞がキュートで切ない恋の歌を、バンドのメンバーと共に温かなサウンドで披露。ほろ苦いムードを帯びた歌声がCOSMO STAGE全体に心地よく広がっていく。

MCでは「いいですね、もう年末だし、今まであった嫌なことを吹き飛ばしましょう。私もクリスマスに有馬記念に行ってボロ負けしてきたんで、みんなで鬱憤を晴らしましょう!」とオーディエンスを笑わせながら「4月から出演させていただいたドラマで曲を知ってもらった方も多いと思いますが、聴いてください」と、自身が出演した月9ドラマ『ラヴソング』の挿入歌にもなった“500マイル”をしっとりと演奏。続けて作詞・作曲を福山雅治が手掛けた同ドラマ主題歌の“Soup”では会場から起こった大きなハンズクラップに乗って、華やかで極上のポップが会場中を満たした。続けて「もうちょっと盛り上がって行きましょう!」と“We are You are”へ。ロックをはじめジャズやフレンチポップなど、小さい頃から幅広いジャンルの音楽に慣れ親しんだ彼女の、豊かな音楽性と味わいのある音色は、こうした大きな場所で鳴らされると一層、迫力と輝きを増す。

「ほんとにありがとうございました!」と元気に挨拶をして、ラストの“「かわいい」”を披露。今年は女優としての挑戦も含め、大きな飛躍の1年となった藤原さくら。12月30日の誕生日を前に、20歳を締めくくるステージ。楽しさと希望が溢れる音楽を最後まで瑞々しく放ってくれた。(上野三樹)



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