go!go!vanillas

ハッピーを約束するロックンロールの時間

2日目COSMO STAGEのアンカーを務めるのは、go!go!vanillasだ。「イエエェェCDJ!! どこよりも誰よりも、ハッピーにさせるぜーっ!!」と牧達弥(vo/g)が公約を投げ掛け、まずはTHE BAWDIESとのスプリットシングルに収められていた“ヒンキーディンキーパーティークルー”が勢い良く転げていった。悲恋の反動を落とし込んだ“バイリンガール”を挟み、長谷川プリティ敬祐(ba)はシンガロングを求めながら“デッドマンズチェイス”へと飛び込んでいく。ジェットセイヤ(dr)の、ハートを打ち抜くような暴れ太鼓の一幕も痛快だ。

ここで牧は、COSMO STAGEトリの責任感を胸に「ここにいる誰もが、ハッピーになれる1曲を持ってきました!」と宣言し、2017年1月18日リリースのシングル曲“おはようカルチャー”を披露。軽快なロックナンバーではあるけれど、美しくも勇壮なコーラスとギターサウンドの広がりが素晴らしい、熱狂に出会うまでのドラマ性によって確実に触れる者を捕まえる名曲だ。そして、柳沢進太郎(g)が飛び跳ねながらギターを引き倒す“エマ”から、視界いっぱいにタオルが振り回される爆音の祭囃子“ヒートアイランド”と熱狂を繋ぐ。

ネガティブな思いも丸ごとチャーミングなメロディと熱いビートに乗せて解き放つ“カウンターアクション”で、牧は来る2017年=酉年にちなみ、「ウサギとかじゃなくてトリだからね。めちゃめちゃ飛ぶよ?」と一斉ジャンプを敢行して本編をフィニッシュ。さらにアンコールでは「ロックンロール好きにしかかからない魔法」=“マジック”まで飛び出し、セイヤは「待ってろよ地球! EARTH!!」と、早くも来年に向けての意欲を燃やすのだった。(小池宏和)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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