ココロオークション

晴れやかなポップが辿り着いた最高の景色!

大晦日のMOON STAGE、トップバッターをつとめるのは今年の4月にメジャーデビューした関西出身バンド、ココロオークション。粟子真行(Vo.Gt)、井川聡(Dr)、大野裕司(Ba)、テンメイ(Gt)による4人組だ。オーディエンスの拍手に迎えられて登場した彼らが1曲目に鳴らしてくれたのは、メロディアスなギターリフに乗って甘酸っぱい青春感が漂う“ここに在る”。《夢砕けた後の 欠片を集めたら/青い風ほどけて 虹が架かる》なんて歌詞も瑞々しくて美しいナンバー。とても立体的な空間を生み出す臨場感溢れる演奏は、晴れやかに会場中に響き渡る。続く“ヘッドフォントリガー”ではキャッチーなサビに多くのオーディエンスが手を振り上げて応えた。自由自在にメロディを歌いこなす粟子のフロントマンとしての存在感も抜群。メンバーと客席でハンズクラップのコミュニケーションを取ると、たくさんの笑顔が見えた。

「ずっとこのステージに立つことを夢見ていました。今日は全身全霊、心を込めて演奏します」と粟子。大野によるベースラインも心地好くロマンチックな“星座線”、「音楽は自由です。好きに踊ろうぜ!」(粟子)という言葉で始まったアップナンバー“夢の在り処”など、様々な輝きを持った歌たちが次々と披露されていく。

そしてラストはメジャー1stミニアルバム『CANVAS』の1曲目に収録されている、決意表明を込めた歌“フライサイト”。《あきらめたとき堕ちてしまうなら/終わりの来ない旅を続けよう》というメッセージが、もうすぐやってくる新しい年を迎える喜びのように、大きな熱気に包まれながら鳴り響いた。(上野三樹)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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