雨のパレード

アートフォームからはみ出した闘志

今年3月にメジャーデビューした鹿児島出身の4人組バンド、雨のパレードがCOUNTDOWN JAPANに初出場! 期待に満ちたオーディエンスの歓声に包まれ、福永浩平(Vo.)、山崎康介(Gt.)、是永亮祐(Ba.)、大澤実音穂(Dr.)がステージに登場すると、まずは “Tokyo”を大切に奏でながらスタート。ポストロックをベースにした彼らのサウンドだが、福永の強い声とメロディが、雲間に差す光のような効果をもたらしながらMOON STAGEに広がっていく。

「僕たちがこの曲で次のステージに上がれるようにと想いを込めて作りました」(福永)というMCで始まった“stage”は《いろんな想いを背負って上がるステージ》という歌詞で始まる、まさに今の心情を綴ったような曲。バンドのダイナミズムと幻想的なサウンドで呼吸するようにグルーヴを生み出しながら、《言葉にできないような夜にしたいんだ/呼吸もできないような夜にしたいんだ》と訴えかける様は圧巻だった。

「今このステージに立てているのは応援してくれた人たちのおかげです」と福永が感謝を告げ、「僕は音楽に何度も救われました。今度は僕が誰かの支えになれたらと思って書いた曲です」と“You”へ。自身の過去を曝け出しながら書いたこの曲を、声を振り絞るようにして熱唱する姿が印象的だった。

「俺ら本気で時代を変えようと思ってるんです。幕張メッセをぶち抜きで埋めるようなバンドになるんで、よかったらついてきてください」(福永)という宣誓も飛び出し、大きな高揚感を弾けさせたラストの“new place”まで、このバンドの闘志と肉体性を生き生きと感じられたアクトだった。(上野三樹)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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