忘れらんねえよ

全曲大合唱、最高の年越しだ!

忘れらんねえよはリハから絶好調。「セックスー!……声の調子いいな!」と柴田隆浩(Vocal&Guitar)、“忘れらんねえよ”で起こる合唱&ハンドウェーブに「サウンドチェックっすけどね(笑)」と柴田、終始ニコニコなのは梅津拓也(Bass)。いよいよ本番、“ばかもののすべて”で幕を開けると“犬にしてくれ”“北極星”“俺よ届け”と畳み掛けてゆく。それらすべての曲に合唱、ハンドクラップ、ジャンプをする観客に「最高ですねマジで、こんな景色見れると思ってなかった!」と柴田も満面の笑顔だ。

「俺らロックンロールバンドやってるじゃないですか。だったらさ、でかい壁にぶつかるのがロックンロールでしょ。俺らみたいなしょうもないバンドがさ、とんでもねえ強敵に立ち向かってさ、この瞬間ここにいるあんたらのためにちょっとでも輝けたら、それロックンロールって言うんじゃないですかね! 一緒に世界変えましょうよ!」、柴田がそう叫ぶと、“僕らチェンジザワールド”が会場全体を震わせた。

近づく年越しの瞬間。よさほい音頭がフロアを揺らし、“ばかばっか”が始まる。ギターが裏拍を刻むAメロからキャッチーこの上ないサビ、そして間奏でついにカウントダウン開始。「いけるか、全部、全部置いていけ!」(柴田)の言葉と共に日付が変わると、特効のテープと風船が視界すべてを埋め尽くした。「年が明けて今お前らがいることを誇りに思います!」と柴田が告げ、“バンドやろうぜ”へ。《泣いた さあ/あの夜を越えていくんだろ/いつか花咲いたら/みんなでビールでも飲もう》、その光景が現実のものとなっている。最後は“この高鳴りをなんと呼ぶ”で万感のシメ。一生の思い出となる16/17でした。(秋摩竜太郎)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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