東京カランコロン

始めの一歩を後押しする虹色のミュージック

定刻になり、ステージに現れたのは獅子舞……? と思いきや、その陰に隠れていたメンバーがひょっこりと姿を見せる。そんなお茶目なシーンのあと、5人揃って一礼。そうして始まった1曲目は“シンクロする”だ。いちろー(Vocal/Guitar)とせんせい(Vocal/keybord)が《シンクロするんだ》というフレーズを繰り返すほど、それに比例してフロアも熱気を帯びていく。「ようこそ、COSMO STAGEへ」(いちろー)と“16のbeat”の摩訶不思議なイントロが鳴らされたころには、ここはもうカランコロンワールド。続く“つよがリズム”では、佐藤全部(Bass)→かみむー氏(Drums)→おいたん(Guitar/Chorus)のソロ回しもバッチリキマった。

MCは、なぜか顔面白塗りでステージに臨んでいる佐藤が、酉年にちなんでジェスチャーで「鳥クイズ」を切りだすシュールなコーナーに。その後、東京カランコロンが今年2017年より「東京再起動」計画を始動すること、その一環として2月に新たなレーベルからシングルを発売することをいちろーが説明し、ライブ初披露となる表題曲“トーキョーダイブ”を演奏した。ツインヴォーカルのユニゾンによるオープニングが鮮烈な同曲は、「もう一度ここから始める」というバンドの意志による力強さと、初期衝動的な瑞々しさが共存している。つまり紛れもなく今のこのバンドにしか鳴らすことのできない1曲なのだが、だからこそ彼らの音楽はとっておきの眩しさを放つのだろう。この2017年に懸けるバンドの熱き想いは、ここから新たな1年を始めていくオーディエンスにも元気を与えてくれたはずだ。(蜂須賀ちなみ)

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