BIGMAMA

醒めない歓喜を手繰り寄せる音楽のちから

年末に似合う“交響曲第9番”のSEが鳴れば、GALAXY STAGEはBIGMAMAのための舞台に早変わり。金井政人(Vocal and Guitar)が高く掲げたギターを下ろした直後、“荒狂曲“シンセカイ””へなだれ込んだ。東出真緒(Violin)の優美な旋律とサイレンのような柿沼広也(Guitar and Vocal)の音色が螺旋を描くなか、リアド偉武(Drums)&安井英人(Bass)のサウンドも嵐のように吹き荒ぶ。そして新曲“Merry-Go-Round”、さらに初期の人気曲“the cookie crumbles”へと繋げる大サービスだ。

「もし私(わたくし)と同じ気持ちだったらデカい声で応えてほしいです。楽しんでますか、幕張!」と金井がフロアへ問いかけると、もちろん大歓声が。苦しゅうない、と満足気に笑った直後「我々の音楽を選んでくれたとてもセンスのいいみなさん、貴様ら全員大正解だからな」とさらなる充実感をも約束。そうして披露されたのは、こちらも新曲の“Make Up Your Mind~運命に着火する~”だった。自ら未来を選び進む意志を歌う同曲では、「オーオオオー」とイントロからシンガロングが発生。「ここに似合うと思うんだよね」(金井)という目論見通りの光景が生まれていく。

《今以上の明日を 明日以上の未来を》(“No.9”)、「最後に心から……笑おうぜ幕張!」(“Sweet Dreams”)と歓喜の頂きを登りつめ、ハンドクラップの海が広がった“MUTOPIA”で終了。COUNTDOWN JAPANには9年連続出場だが、自らの音楽を更新しながら、年々新たな感動を生み出していくこのバンドへの信頼感は増すばかり。今年も、最高の音楽をありがとう!(蜂須賀ちなみ)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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