G-FREAK FACTORY | COUNTDOWN JAPAN 16/17 | クイックレポート

MOON STAGE 12/31 20:35

帰ってきたオールドルーキーとの約束

地元・群馬で「山人音楽祭 2016」を成功させ、 2017年3月8日には待望のニューアルバム『FREAKY』の発表も控えたG-FREAK FACTORYが、今年もMOON STAGEに登場。原田季征(Gt/Cho)、吉橋伸之（Ba./Cho.）、家坂清太郎(Dr/Cho)にサポートの鴨居哲也 (Key)が加わった編成でディープなジャムセッションを繰り広げ、頭にタオルを被ってゆらりと姿を見せた茂木洋晃(Vo)がダブポエトリーを繰り出しては、その言霊で集まったオーディエンスの魂を震わせる。

そこから急上昇するアンセム“Too oLD To KNoW”は、雄々しいシンガロングを丸ごと乗せて運ぶように、しなやかなグルーヴを響かせていた。「あと3時間ちょっとで2016年終わっちゃうけどさあ、ひとつになろうかMOON STAGE!!」とコール＆レスポンスを巻き起こす一幕は一度仕切り直しとなったが、転んでもただでは起きないインタラクティブなアゲっぷりで“日はまだ高く”へと持ち込み、一面を大きくバウンスさせてしまう。茂木は、充実したぶんだけ困難だった2016年を振り返り、感謝の言葉を投げかけ、平和を深く思考する名曲“ダディ・ダーリン”を熱唱する。

そして、「今まで敵だと思っていた人と手を取り合ったら、もっと大きな敵と戦うことができるかもしれない」という一節から始まる、マイク一本、速射砲のごときスポークンワード。好きな場所で、最高のカウントダウンを迎えてください、という思いを届けて大喝采を浴びると、限られた時間ながら大作映画のように感動的なステージは“EVEN”で締めくくられるのだった。（小池宏和）